不細工な二人
不細工な二人
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標準設定がインドア派な俺にとって井戸端会議と言うのは実に困難な事象だったりする。
されど街角三賢者(町内会の御姉様方)の輪に加わり世間の情勢を知るのは主夫義務の一つと俺は思うのだ。
「いゃ?ねぇもぅ、最近はこの辺も物騒になっちゃって」
キャッチ顔負けの巧みな話術に絢爛華麗な体術(ボディーランゲイジ)を織り交ぜながら三者三様、飽きることなく議会は進む。
「県内でもう六人もでしょう?」
「同一犯って話だし。怖いわ?。」
自己表現力豊かな一人は同様に豊かさ過ぎる巨体をぶるぶると震わせている。
穴があいたら即刻水圧で飛んでいきそうな一種究極のウェイトバランス。
「そう言えばどお?奥さん喜んでくれたかしら?」
絶妙なタイミングでゴマアザラシ(御姉様)から話が振られる。
「ええ、その節は本当にどうも。…まだ妻ではないですけど。」
先程の嫌悪感はどこえやら。
何やら照れくさくなりガシガシと頭を掻く。
一人悶える俺を見て益々議会は加熱する。
まぁ、彼女の話なら満更でもないかな…
自然と漏れる笑顔を押し込め社交辞令。
姦し声は三時間続いた。
退屈という幸せ。
日常という感動。
平穏という神秘は今日もいつでもそう、彼女と共にある。
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