不細工な二人
不細工な二人
折原浩平


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なぞるように過去の生き様(道筋)を歩いた。
思ったよりずっと行き来した場所は少なかった。
会社は辞めた。
家具は捨てて、アパートも出て。
彼と共に新天地へ。
楽観的だとは思うがそれ位で丁度良いと笑って/は言った。

ぶるっとひとつ、身を震わす。
寒さからか恐怖からかはたまた武者震いか?
頭を振る。
/が私になる日は近いのだ。
もう少しなのだ。
仮初めの母として最期の務めを。

目指すは郊外の忘れ去られた聖域。
深呼吸、深呼吸。
覚悟は出来た。
殺しにいこう。
私は初めて(ソウハジメテ)の殺人を犯そう。
腐った木扉をゆっくりと開ける。

酷く、懐かしい…匂いがした。
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