不細工な二人
不細工な二人
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早過ぎる雪の季節。
家々を包む銀の結晶。
凍結する吐息、踏みしめるアスファルトもまた白く、ただ白い。
しんしんと降り注ぐ凍土の欠片に身を浸し、静かな帰り道を1人歩く。
日常の1コマ。
普遍の毎日、その一節。
愛すべき平穏。
だがそれを崩す足音は微かに、だが確かに背後に忍んでいる。
それを尾行だ、と気付いたのはひと月ほど前だろうか?
通報しようかと思ったが俺達には公にしたくない過去が山程ある。
好奇の視線が増えるのは余りに好ましくない。
尾行者が記者だと言うことはすでに調べていた。
或いはこれが始めてではないのだろう。
彼女も同様に尾行がついていた可能性は高い。
予感はあった。
彼女はいつも俺を護ってくれていた。
俺が笑えるように、泣けるように、生きていけるように。
母を忘れられるように。
もういいだろう?
俺は母よりもずっと彼女を愛している。
母を忘れることはきっと出来ない。
本当に愛した人だから。
だからその愛情を包み込んで覆い隠してしまえるような大きく、優しい愛を見つけよう。
出来るさ、彼女となら。
帰路を辿る足取りは、雪の重さも忘れて軽く。
まだ気付かない。
気付けない。
ー嘲笑
破滅の刻は近
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