《エロティック‡クエスト》無器用娘の無器用恋愛術
《エロティック‡クエスト》無器用娘の無器用恋愛術
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「ウフフフ、まだかなぁ?まだかなぁ?」
落ち着きなく店内をうろつくマリィベル。
昨夜ギルドにグランを名指しして依頼した。おそらく今日中にやって来るだろう。そう思うとマリィベルはじっとしていられなかった。
「あっ、格好変じゃないかな?」
鏡の前に立ち、服装を確認する。よほど気になるのだろう、これでもう十回は確認している。
「…うん、大丈夫。」
実のところいつもとたいして変わらないローブ姿なのだが、マリィベルは鏡に映る自分の姿に満足した。
「ウフフ、早く来ないかな?♪」
マリィベルは今にも踊り出しそうな雰囲気で、また落ち着きなく店内をうろつきだした。
そのときだった。
ギッ…ギギィ?…
ドアが軋んだ音をたてて開いた。瞬時にマリィベルの視線がドアの方へ向く。
そして現れたのは紛れもない、マリィベルが待ちわびたグランだった。
(来た??っ!)
久しぶりに見たせいだろうか、グランの姿が輝いて見える。感激のあまり倒れそうになるのをマリィベルはなんとかこらえた。
「こんにちわ。」
「い、いいらっしゃい、まっ、待ってたわ。」
グランを前に緊張でどもるマリィベル。
「依頼を受けてきたんですけど…」
「うっ、うん、説明するからこっちに来て。」
「えっ、はい、って…わっ!?」
マリィベルはグランの腕を掴むと店の奥へと引きずり込み、椅子に座らせた。
「ちょっとだけ待っててね。」
「えっ、あの…」
戸惑うグランをよそにマリィベルは店の外へ出る。そしてドアに『臨時休業』の看板をかけた。
これで準備は完了。もう邪魔は入らない。
「あとは『惚れ薬』を飲ませるだけ…ウフフフ…」
マリィベルは店の前で妖しく笑うと、獲物の待つ店内へ戻っていった。
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