《エロティック‡クエスト》無器用娘の無器用恋愛術
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流幻


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一週間後。
『マリィ薬品堂』にカウンターに突っ伏したまま動かないマリィベルの姿があった。
「うぅ…グランく?ん…何で来ないのよ?…」
泣きそうになりながらマリィベルがうめく。
グランが来るのを今か今かと待っているのだが、一向にグランはやって来ない。
たった一週間、されど一週間。恋する乙女のマリィベルには長すぎる。
「早くグラン君が欲しいよ…」
人に聞かれたら仰天されそうなことを呟くが、すでに店は閉店間近。店内に客は一人もいない。
「はぁ…このまま来なかったらどうしよう…」
まさかそんなことはないだろうと思いつつも不安になってくる。
「私の方から会いに行った方がいいのかな?でもグラン君の家知らないし…」
こんなことなら住所くらい聞いておけばよかったと後悔するが今さら遅い。考えを巡らし他の方法を模索する。
「え?と…グラン君がよく行く場所で待ち伏せするとか…ってそんな恥ずかしいこと出来ないわよぉ…」
『惚れ薬』という大胆な手段を選ぶわりには以外と小心者だ。
「第一グラン君のよく行く場所なんて知らな……ん?よく行く場所…」
突然マリィベルは椅子から立ち上がった。脳裏にある場所が浮かぶ。
「……そうよ!あの場所だわ!それに…」
これをきっかけにマリィベルの頭がフル回転し始めた。
「…こうして…こうすれば…完璧!」
拳を握り締めガッツポーズをとるマリィベル。どうやら妙案が浮かんだらしく、その表情は先ほどまでとは別人のように明るくなっている。
「よ?し、そうと決まれば早速行動よ!」
マリィベルは大急ぎで店を飛び出すとドアに『本日閉店』の看板をかけ、ある場所に向かって走っていった。
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