《エロティック‡クエスト》無器用娘の無器用恋愛術
《エロティック‡クエスト》無器用娘の無器用恋愛術
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あれから1ヶ月程経ったある日のこと。
「何だこれ……?」
グランはシオンを連れて久しぶりに『マリィ薬品堂』を訪れたが、その変貌に仰天していた。
店が以前では有り得ないほどの客で溢れかえっていたのだ。
「すごいお客さんだね?。」
「うん…何かあったのかな……?」
唖然としている二人に一人の美女が近づいてくる。
「いらっしゃい、グラン君。」
「え?えっと……」
美女がグランに声をかける。しかしグランはこの女性が誰か分からなかった。見覚えがあるような気もするが思い出せない。
「どうしたの?もしかして私が分からない?」
「あ…いや……その……」
図星を指され、グランはしどろもどろになってしまう。そんなグランを見て美女は笑った。
「ウフフ、私よ。マリィよ♪」
「えぇっ?!マリィさん?」
グランは店の状態を見たとき以上に驚いてしまった。それほどグランの知っているマリィベルと今のマリィベルはかけ離れていた。
丁寧に手入れされた髪と肌。長年素顔を隠してきた分厚い眼鏡はなく、愛らしい顔にはうっすらと化粧が施されている。服装も以前のような地味なローブではなく、大きく胸元の開いた白い法衣を身にまとっていた。
「どうしたんですか、その格好?」
「んっと……ちょっとした気分転換、かな?」
マリィベルの言葉に偽りはなかった。
失恋したマリィベルは当然落ち込んだ。何日もアトリエに閉じ籠って泣き続けた。
涙が渇れるほど泣き続けてようやく落ち着いたマリィベルは、沈んだ気持ちを切り替えるために今まで気にしてこなかった自分を飾るということに目を向けてみることにしたのだった。
元々素材のよかったマリィベルは瞬く間に変貌を遂げた。
そして噂を聞いた男たちが足繁く店へ通う様になるまで時間はそうかからなかった。
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