《エロティック‡クエスト》無器用娘の無器用恋愛術
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流幻


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ギッ、ギィ??
きしんだ音を立て『マリィ薬品堂』のドアが開いた。
「あの…ごめんください…」
店に入ってきたのは銀髪の可愛らしい少年だった。気が弱いのか少しおどおどしている。
「…いらっしゃい。」
カウンターから義務的に挨拶をするマリィベル。愛想はまるでない。
「えっと、ギルドで依頼受けてきたんですけど…」
「え?あぁ、君が助手をしてくれる人ね。」
先日得意先から薬の注文を受けたのだが、その数が半端ではなかった。これはさすがに一人では無理だと判断したマリィベルは、助手を雇うことにしたのだ。
が、それにしても…
「ギルドも随分若い子をよこしたのね…」
値踏みをするように少年の姿を眺めるマリィベル。
対して少年は不安そうな表情を浮かべている。
「まあ、あのギルドはいい加減な人選はしないって評判だし、大丈夫よね。」
この言葉を聞いてようやく少年の顔から不安が消えた。
「君、名前は何ていうの?」
「グランです。」
「グラン君ね。私はマリィベル。マリィでいいわ。よろしくね。」
マリィベルが右手を差し出す。
「よろしくお願いします!」
グランはマリィベルの右手を握ると、元気良く挨拶して頭を下げた。
「それじゃ早速、手伝ってもらうわよ。」
「え、あの、ちょっと…」
マリィベルは手を握ったままグランをアトリエに引っ張っていった。
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