幻想水滸伝SS 女借金取りの本当の気持ち
幻想水滸伝SS 女借金取りの本当の気持ち
流幻


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夜も更けたころ、グレミオはようやく雑務を片付け、自室に戻ろうとしていた。

「いやぁ、今日も大変でした……早く休まないと……あれ?」

自室の前にたどり着いたグレミオは扉が少し開いていることに気がついた。

(変ですね?出るときに確に鍵はかけたはずなんですが?)

湖に浮かび多くの将兵が守っているトラン城に賊が入ることなどまずないだろうが、念のため警戒しながら扉を開く。すると薄暗い部屋の中に人影が見えた。

「待ってたよ……」

声を聞いてグレミオは警戒を解いた。その声は彼の良く知っている人物の声だったからだ。

「何だ、カミーユさんじゃないですか。」

部屋にいたのは若い女性ながら槍の腕を見込まれ一軍を任されているカミーユという名の将だった。露出度の高い大胆な衣装で男達に大人気だったりもする。

「どうしたんです?こんな時間に?」

グレミオが尋ねるとカミーユは鋭い目つきで睨み、吠えた。

「どうしたじゃないだろ!いったいいつになったらコレを返してくれるんだ!」

カミーユが一枚の紙をグレミオに突きつける。それを見てグレミオは冷や汗を垂らした。

(しまった……すっかり忘れてました……)

カミーユが出した紙、それはグレミオの借金の証文だった。
成り行きで解放軍に参加しているが、元々カミーユは借金取り。グレミオの借金を取り立てるためにここにいるのだ。
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