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カオス・ストーリー23

祐介が心配そうに私の様子を伺います。

「そんなっ・・・
・・・ことないけど・・・」

息が乱れてうまくしゃべれません。
祐介は、この一言を聞いて気をよくしたのか、体をもっと密着させて、がつがつと突き上げます。
タイルの壁と、祐介にはさまれて、性の衝撃までもがこもって行き場を失い、私の中で増幅されているような気分になります。

「ゆ・・・すけ・・・
もう無理かも・・・」

絶頂は、すぐそこです。
祐介が動きをとめます。

「いきそう?」

私はうなずきました。

「じゃあこっちむいて、顔見せて・・・」

言われるがまま、祐介のほうを向き、首に両腕をかけました。
祐介が私の右足を持ち上げます。
あいた腕を私の背中にまわし、足を持ち上げた腕も、膝の下を通して背中にまわします。

「苦しくない?」

多少無理な体制ですが、今、私を苦しめているのは、この無理な体制ではなく、行き場を失ってくすぶっている官能です。

「大丈夫だから・・・」

せがむ気持ちで、祐介の首に抱きつきました。
祐介も何かを察したのか、一気に奥まで入ってきます。

「んっ!」

大きな声が出てしまいました。
激しく動く祐介のせいで、甘ったるい嬌声を止められません。

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