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板野監禁生活
第10話
男はぎこちなくお粥を掬って板野の口に蓮華を運ぶ・・
「ん・・美味しい・・」
一口食べて嬉しそうに微笑む板野
「そう?・・良かった・・」
そう言われて微笑む男
「初めて見た・・あなたの笑顔・・」
自然な笑顔を見て板野は少し嬉しそうにする・・
「笑顔?・・俺が?・・」
不思議そうな顔で板野を見つめる男
「うん・・笑ってたよ?・・」
「そっか・・俺でも笑うか・・」
そう呟き再びお粥を板野の口に運ぶ・・
もしかして笑った事すら無いのか?・・でもそんな人いる訳が・・ただ自分が
笑っているのを気付いていないだけだろう・・
「ん・・ありがとう・・」
お粥を全て食べ終え微笑みながら男を見つめる板野・・男は無言で何をする
でも無くベッドの手前に座っている
「なにしてるの?・・」
「薬も飲んだし・・言われた通りそばにいるんだけど?・・」
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