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カオス・ストーリー23

板野監禁生活
第9話

男がちょっと不安そうに見つめている

「なに?・・」

不思議そうにしながら板野が男を見つめる

「風邪ひいた時ってどうしたらいい?・・」

何を言っているんだろうこの人は・・もしかしてアイドル相手だから緊張してる
んだろうか?・・

「普通にして大丈夫だよ?・・」

「だからその普通を教えて?・・」

「は?・・」

「どういう事?・・風邪ぐらい引いた事あるでしょ?・・」

「看病なんかした事もされた事もないからわからん・・」

「えっ?・・」

どう言う事?・・看病された事がない?・・ずっと一人だった?今の日本で?

だから人生楽しくなかった?・・冷えピタしか貼れないのはそれぐらいしか
知らないから?・・

「・・お粥作って・・お水いつでも飲めるように置いといて・・あとお薬・・それから
後は・・そばにいて?・・」

可哀想なのと心細さで男に向かって手を伸ばす板野

「うん・・わかった・・じゃあお粥作ってくる・・」

ぎこちなく微笑み軽く板野の手を握るとどこかに消えていく男

根は優しい人・・でも今まで誰からも愛を受けた事が無い気がする・・勝手な
考えかな・・でもやっぱり悲しい目をしてる・・

「げほっげほっ・・とりあえず今は大人しくしてよ・・」

高熱で辛いのは事実なので大人しく寝ている。しばらくすると男がお粥を
持って戻ってくる

「こんな感じで大丈夫かな?・・」

ちょっと不安そうにしながら男は板野の隣に座ってお粥を茶碗に入れる

「食べさせてくれる?・・」

「えっ?・・」

異常なほどに男は戸惑う・・初めてだししかもアイドル相手だからだろうか?
とにかく看病が初めてなのは本当のようだ・・
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