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カオス・ストーリー2
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?由依との奏で?
第24話
小嶋「なんか翔太郎も大変なことになっちゃったね?♪」
翔太郎「どうしましょう…?俺、自信ないです…」
小嶋「だいじょうぶだよ?!!! なんとかなるなる!」
こじはる先輩はこんなテンションでも本番ではミス一つしない。
それも俺のプレッシャーになっていた…。
教室へ歩く俺を柏木先輩が呼び止めた。
柏木「翔太郎? ちょっといい?」
(うわっ、俺、シメられんのかね?。今日は厄日だな…)
翔太郎「はい…。なんでしょう?」
俺は恐る恐る答えた。
柏木先輩は含み笑いをうかべ、答えた。
柏木「正直、今回の選抜に入ったことでいろんな人からの風当たりが強くなると思うの。それに耐える気はあるのかしら…?」
翔太郎「そ、それは…」
俺は、唾をのみこみ、覚悟を決めて答える。
翔太郎「自分のベストを尽くすだけです。それ以上もそれ以下もありません。」
そう答えると柏木先輩のこれまでの固い表情がふっと和らいだ。
柏木「そう、それならいいの♪ だけど、私があなたのことをレッスンすることにしたから、ついてきなさいね?」
柏木先輩はそういうとニコッと笑って去った。
(柏木先輩、笑うと結構かわいいじゃん…)
そんなことを考えてしまっていた俺だった。
さて、練習を終えると、ちゅりが話しかけてきた。
高柳「五代君大変だねーっ!!!」
翔太郎「うん…。だけどせっかく選抜入りしたんだし、頑張んなきゃ!」
高柳「それってすごいな?! あかねも応援してるから頑張ってね!」
同級生からの励ましはうれしい。先輩に囲まれてかなりの緊張があったからであった。
帰宅途中、俺は気分転換にCDショップへと寄った。
俺はさまざまなジャンルの音楽を聴く。時には吹奏楽だけではなく、ロックや海外の曲もまんべんなく聞いている。様々なジャンルの音楽を理解し、いいところを取り込む、それが俺のポリシーでもあった。
俺がとあるアイドルグループの棚の前を通ると…
柏木「あら、翔太郎くん?」
予想もしていない人物の登場に俺は動揺を隠せなかった。
翔太郎「柏木先輩…どうしてここに?」
柏木「私ね、アイドルの曲が大好きなの!!! だから新曲とかでたらすぐ聞きたくなっちゃうんだ?!!!」
これまでのイメージとは全く違って、かなりハイテンションで楽しそうにアイドルを語る柏木先輩の姿がそこにはあった…。
柏木「翔太郎くんはアイドル好き?」
この空気でそうでもないとはさすがに言えず、一番有名なAKB48とかいうアイドルの名前を挙げた。
翔太郎「AKBなんかはいいと思います…」
柏木「ああ、AKBね!AKBは秋葉原に劇場があったりなんかして、私も好きなんだぁ?!」
今度はAKBのことを語りだす。俺は空気に飲まれて、AKBのCDを一枚買ってしまった。
柏木「翔太郎クン、せっかくだからちょっと話していかない?」
俺は先輩の誘いを断ることはできずにいた。
翔太郎「わかりました。じゃあそこのドトールでいいですか?」
そういって俺と柏木先輩は喫茶店に入って行った…。
俺はブラックを、柏木先輩はキャラメルラテを注文した。
話はもっぱら演奏の話だった。そして家族の話…。
柏木先輩は地方の中学から推薦でこの高校にやってきた。そして今は小さなマンションで母親と暮らしているのだという。
柏木「生まれが鹿児島だから、たまに熱くなっちゃうのよね…」
そういうとラテを少し口に運んだ。
翔太郎「す、すいません、ちょっとトイレに…」
俺はなんだかラテを飲むのを見て言葉にできないような妖艶さを覚えたのだった。
俺が席を立った時、柏木先輩は俺のコーヒーに小瓶の液体を一滴垂らしたのであった…
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