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カオス・ストーリー23

?由依との奏で?
第19話

俺はとりあえず簡単にできるパスタを作った。

途中から由依に交代しながら作っていたら…見栄えが何とも言えない感じになっていた。

翔太郎「何とも言えなよなぁ…」

俺は出来上がった料理をみて思わずつぶやいた。


由依「味はほんまにおいしいで?」


隣を見たらパスタをほおばる由依がいた。


俺もパスタを口に運ぶ。

…味はイケる。


俺たちは初の共同作業で作ったパスタを完食した。

食べたもの片づけ、俺たちは部屋でまったりしていた。


俺が少しぼーっとしたころ、ふいに部屋の電気が消えた。

翔太郎「えっ… 由依?電球切れた?」

外は暗く、由依の部屋には物が少ないのであまり明かりがない。

真っ暗の中で俺は由依を探す。

翔太郎「由依?」

暗闇に目が慣れてきた頃、俺の背中にやわらかい感触がきた。

由依「なぁ、翔太郎…? うちのことどう思ってるん?」

翔太郎「ど、どうって…?」

由依「うちらって、なんでつきあってのやろ?」

俺は背中の感触に相反して聞こえてくる由依からの悲しい言葉に身震いした。

翔太郎「どうしたんだよ、急に…」

由依「最近、翔太郎がなんかおかしいのに、うち、なんもでけてへんやろ?」

翔太郎「そんなことないし、ってかおかしくないだろ!?」

由依の力がぐっと強くなる。

由依「嘘や!!!!!」

由依が声を荒げた。

由依「もう、何について言ったらええのかわからんねんけど!!!」

由依は続けた。

由依「うちに言えないことって何!? うちがそんなに信用でけんか!?」

由依「もううち、翔太郎がわからへん…ぐすっ」

由依がついに泣き出す。

俺は、静かに答えた。


俺は誰にも話したくはなかった過去を静かに由依に語り始めた…。
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