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カオス・ストーリー23

君に、夢中に、させられて
第4話

柏「ハァ、ハァ、ハァ・・・。」

斉「ふぅ、ここまで来れば、大丈夫かな。」

柏「あ・・・、ありがとう。」

斉「お前の声って、特徴的っていうか、
  よう聞こえとったよ、俺の耳には。」

柏「ホンットに、ありがとう。」

斉「由紀を・・・守りたかったから。」

柏「・・・え?」

斉「イヤ、なんでもないわ、やっぱし。」

私は、つい、感情が高ぶって、
彼に抱きついた、と思う。

『思う』、というのは、興奮状態だったから、
記憶が定かではなかったからだし、
ずっと・・・、とにかくパニックに近かったから。

斉「おっ・・・///おいおいおい。
  ゆ、由紀・・・、泣くなよ・・・。」

柏「泣いてないもんっ。」

斉「ハイハイ、分かったけん、泣いてないんだね。」

その夜のことは、たぶん一生忘れないだろう。

結局、彼に自分の思いを告げられないまま、
時は過ぎて、彼は、家の事情で、東京に行ってしまった。

今でも、密かに期待している。

どこかでまた会えたりしないかな、って。

龍「AKBの握手会に来いって?」

高「来い、っていう風には言ってないけどさー、どう?

  日程の都合、合う? 」

龍「いや、行けないんだよね、店が大変で。

  てか、そもそも、
  土日に店抜ける、ってのは、厳しいわ。」

高「あっ、そっか、何かゴメンね。」

龍「ところで、
  AKBってどんな感じだ?

  俺、あんまメンバーとか、
  いろいろ知らなくってさ。 」

高「え?

  あ、いや、ゴメンゴメン。

  でも、それって致命的じゃないかな?
  ねぇ、誰なら、分かる?」

龍「ん?、そうだなぁ?。

  えーと、缶コーヒーの・・・、
  あっちゃんと、大島優子と、あと麻里子様だろ?」

高「それで?」

龍「あと、ともちんでしょ?
  それに・・・、指原と、ほら、いいともの・・・」

高「あ、オカロ?」

龍「おかろ、っていうの?」

高「いや、違うけど、秋元才加って、いうけど。」

龍「えーと、まゆゆとね・・・、
  あっ、こじはる! 」

高「それで、それで?」

龍「・・・特に思いつかないかな?

  たぶん、これぐらいかな。 」

高「オイオイオーイッ! こっち、こっちー!」

龍「あっ!思い出した!」

高「どれどれ?」

龍「なんだっけ?」

高「オイッ!(-_-)/ピシッ!」

龍「ジョーク、ジョーク、てかみなでしょ?」

高「てかみな、じゃないけど・・・、
  まぁ、特別に許可するけどぉ?。

  でも、これじゃ、厳しいからなぁ、
  今から、あたしがティーチングしたげる。」

龍「ヤレヤレ、使い慣れない英語なんて使って・・・。」
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