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カオス・ストーリー2
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君に、夢中に、させられて
第3話
もともと、彼とは、いつも一緒だった。
ずっと、昔から、いっしょに登下校してたし、
サッカーして遊んでたし、席が隣同士になることも多かったし、
私が体調不良で休んだ時も、いつもプリントとか持ってきてくれた。
そして、ある時、町の盆祭りの夜。
私は、親とはぐれてしまって、
いつの間にか知らない場所に行ってしまったの。
そして、誰かに声をかけられた。
?「ねえ、お嬢ちゃん、ついてこんね?」
ふと、後ろを振り向くと、知らない男の人がいた。
男「ねえ、やっと会えたけん、迷子にならないうちに行かんば。」
怖くなったから、思いっきり逃げた。
知らない人に会ったら、逃げましょう、って学校で言われたから。
そして、思いっきり、叫んだ。
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアァー!」
男「ゲームも買ってあげるけん、ねっ? 行こうよ。」
けど、相手は、体が大きいから、歩幅もでかい。
すぐ、追いつかれそうになったから、
泣きべそだった。
「ドターッ!」
え?
そう思い、後ろを振り向くと、その男は足を引っ掛けられ、
見事に、ズッこけていた。
斉「ふふっ、やっぱ首振らないと、
広い視野は確保できんとよ?、おじちゃん。」
現れたのは、斎藤だった。
柏「・・・怖かったよぉぉぉぉぉ(´;ω;`)。」
斉「な?に、スライディングなんて、ちょろいモンよ。
さっ、詰めの段階だ! 今は逃げんば、さっさと。」
柏「あ、きゃっ!」
走るあなたを見てた。
提灯に照らされた、その落ちる汗が眩しかった。
彼の背中は、いつもよりも大きく見えた。
なんだろう、このドキドキ。
私、もしかして・・・。
その気持ちに気付いたのは、
たぶん、その時が初めてだったと思う。
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