LaZoo掲示板
カオス・ストーリー23

ベストピクチャー
第1話

最近ここに辿り着き、皆さんの小説に感動して執筆意欲が沸いてきました!♪
お粗末ながら小説を書かせて頂きます。

設定
・AKBのメンバーを出しますが、フィクションで、学生の恋愛ものです。
・エロはありかなしか迷い中。皆さんの意見次第で考えます。

良かったら読んでください。



「いい…絵だね」

「あ、ありがとう…ございます」

これが――

俺の初恋の始まりだった。


#1


「黒澤! また寝てるのか??」

怒鳴り声と共に頭に衝撃が走った。ああ、どうやら先生が片手に握る漢字辞典で俺は殴られたらしい。おそらく、角で。

「いってぇなあー!」

「授業中に寝る奴が悪いと思うけど?」

フフンと鼻で笑う教師のドヤ顔がいつもにまして鼻についた。
この人は俺のクラスの担任で、現代文の授業を担当する篠田麻里子。美人だなんだと評判だが、俺は正直苦手だったりする。
どこが苦手かと言われると…

「じゃあ次の問題を……黒澤♪」

こういうところが。
黒板に刻まれた問題文を指差してニヤニヤする篠田先生。
うん、寝ていた俺が答えられるはずがない。あの人はきっと…いや間違いなくドがつくほどのSだ。

「えーとですね…」

「ここ!」

隣の席の女の子が俺の肩を叩き、振り向くとノートを差し出して、見せてくれた。

「ありがと♪」

彼女に笑顔で感謝した後、ノートに書かれた答えを堂々と読み上げる。


読み終えたものの、クラスは沈黙。
なんだこの状況は。

「はい、ぜんっぜん違います!」

とんだ赤っ恥だ。
彼女の回答は間違いだった。

俺はうっかり忘れていた。隣の女の子が学年でも「バカ」のレッテルを貼られている菊地あやかだということを。

「ごめん! 黒澤!」

授業は終わり放課後。菊地が手を合わせて頭を下げてきた。

「いや、寝てた俺が悪い。でも、ほんとにバカなのな♪」

「はあ?? バカじゃないし!」

こいつをからかうのは面白い。いつも笑顔で、悩みとかなさそうで楽しい。

「はいはいっ」

「そんな意地悪だとモテないぞー?」

頬を膨らませる菊地がまたなんとも可愛らしくて、たぶんこういうのがいじりたくなる理由なんだろうな。

「別に…モテたくねーもん」

「好きな人とかいないの??」

「…いない。誰かを好きになるとか、考えたことないしさ」

嘘じゃない。俺は16年間恋なんて知らないで生きてきた。
周りが中学から惚れた腫れたと盛り上がっているのを冷めた目で見てた。
恋するって感情がわからなかった。

「ふぅん。じゃあ…黒澤を惚れさせたら凄いってことだ!♪」

「ん?まあな」

「そっか…がんばろ♪」

菊地が頬を染めて、小声で何か呟いた。

「ん?」

「な、なんでもないっ」
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