LaZoo掲示板
カオス・ストーリー23

AKB小説
?Are you singing the praises of youth??
第2話

昨日はすぐに寝たせいか2日目の朝はとても爽やかに起きることができた
そしてまた昨日と同じように身支度をし家を出る

翔「いってきます・・・・・って言っても誰もいないか」

翔は今一人暮らしをしている
親は二人とも海外で仕事をしているためである
そして学校に向けて歩いていると
後ろから真也が走ってきた

真也「よっおはよう」
翔「おはよう」
真也「ところでさ、お前部活はどうすんの?やっぱバスケするんだろ?」
翔「バスケかぁ」
真也「お前ほどの実力のあるやつがやらないわけないだろ?」
翔「んん?まぁ」
真也「じゃ決まりな!久々に俺らのスーパーコンビプレイができるな」

そう言って満足そうに真也は笑っている
確かに翔は中学校の頃結構有名だった
そして真也と二人で他校からは恐れられていた存在である
(でも、できれば・・・)
そう考えた途端
翔の脳裏にバスケットボールを持った黒髪の少女が思い浮かぶ
(駄目だ!駄目だ!考えたらいけない!)
そう言い聞かせその少女を頭の中から掻き消す
翔が一人で葛藤しているうちに
いつの間にか二人は学校に着いていた
そして教室に入り席に座る
横にはもう小嶋さんが座っていた

翔「おはよう」
陽菜「・・・おはよう」

相変わらず無愛想で小さい声だ
そう思いながら荷物の整理をしていると
何やら廊下の方が騒がしい
少し廊下の方に頭を向けてみると
廊下側の空いた窓から大勢の男子が群がっている姿が見える
そしてみんな廊下の端により道をあけている
(何だあれは?)
そう思っていると

真也「出たぜこの学校のアイドル。翔もよく見とけよ」

そう真也が呟いた矢先
廊下の真ん中を一人の女の子が歩いてくる
そしてそのまま俺たちがいる教室に入ってくる
その女の子はまさに容姿端麗だった

真也「あれが前田敦子だ。よく覚えとけよ、あいつを知らない奴はいないからな」
翔「へぇ?・・・であの後ろにいるのは?」
真也「あぁ?あれか」

翔が指摘したのは
その前田の後ろに警戒しながら歩いてきた女の子である
廊下では背が低いせいか男子に隠れて見えなかった

真也「あれは高橋みなみだ。前田の警護役だな」
翔「警護役?」
真也「あぁ前田は人気が高いから高橋が変な男がくっつかないようにああやって見張ってんだ」
翔「なんか凄いな・・・」
真也「前田を狙うんだったらまずはあいつをクリアしないといけないぜ」

そう俺に真也は耳元で囁いた
(別に狙わねぇよ)
そう内心呆れていると
さっきの高橋という女の子がこっちに指を指してきた

みなみ「ちょっとそこ!なに内緒話してんの!敦子の事だったら承知しねぇぞ!」
真也「いやいや俺はただこいつに前田と高橋の事教えてただけだよ」

真也は両手を挙げ降参と言わんばかりの態勢だ
それほど気の強い女の子なのだろうか
(そんなに気の強い女の子には見えないんだけどな・・・)
真也の言い訳を聞き高橋は翔の方を向く

みなみ「あぁそういえば昨日転校してきたんだったね。私は高橋みなみ、よろしく」
翔「よろしく、高橋さん」

そういうと高橋さんは俺のことをじっくりと見ている
(なんだこれは・・・)
そして少しするとうん、と頷いて

みなみ「たかみなでいいよ私のこと」
翔「うん、じゃあよろしくたかみな」
真也「うっそだぁ?!!」

横で真也は悲鳴を上げた

真也「高橋が男にその呼び方を許すとは・・・じゃあ俺もたかみなでいいかな?」

そう真也はいつものように調子に乗って言ってみる

みなみ「だぁ?め!あんたは下心丸見え!」
真也「えぇ?じゃあ何で翔はいいんだよ」
みなみ「折原君は私の見たところ大丈夫そうだからいいんだよ!」
真也「うらやしいなぁ?」

真也はそういって俺の方を僻んだ目で見てくる

みなみ「あ?つこ?敦子も挨拶しとけば?」

そういってたかみなは先程から教室のドアの前で立っている前田さんを呼んだ
するとゆっくりと前田さんはこちらに歩いてくる
そしてたかみなの横に立つと

敦子「前田敦子です。よろしくね」
翔「よ、よろしく」

いきなりの展開で俺は言葉がうまく言えなかった

真也「うわっうらやましいなぁいきなり前田とも話せるなんて」

真也はうらやましそうに肘で俺をつっついてきた
確かに周りをよく見てみると
何人かの男子がこちらをうらやましそうな目で見てくる
中には凄い邪気を放っている奴も・・・

みなみ「じゃ私たちはこれで」
敦子「ばいばい」

そう言って二人は自分たちの席についた
それと同時に男子からの視線もなくなる
一段落ついたところで少しゆったりしていると
教室のドアを勢いよく開けて大島さんがやってきた

優子「みんなーおっはよー」

大声で叫んだその声は教室中に響き渡る
相変わらずうるさいな、そう真也は横で呟いていた
大島さんが俺の席の横に立つとこちらをむいて

優子「折原君おはよう!」
翔「おはよう大島さん」
優子「んん?なんか変だなぁ」
翔「何が?」
優子「そうだ!折原君がさんづけで呼ぶからだよ!優子って呼んで」
翔「わ、分かった」

俺が返事をすると大島さ、いや優子は機嫌良さそうに席に座った
それから2、3分するとチャイムが鳴り篠田先生がやってきた
おはようと先生が言うとみんなもおはようと返す

麻里子「今日の連絡は・・・なし!それじゃあみんな今日も1日張り切っていこう」

そういうと先生はすぐに教室を出て行った
5分後1時間目のチャイムが鳴り授業が始まった
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