LaZoo掲示板
カオス・ストーリー23

AKB小説
?Are you singing the praises of youth??
第1話

チュンチュンチュン

小鳥の鳴き声が響く朝―

ピピッピピッピピピッ

?「んんっ もう朝か・・・」

部屋に鳴り響く目覚ましのアラームを止め
体を起こし少年は身支度を始める

?「ふぁぁ、さて行くか」

少年は扉を開け外へ歩き出す

?「ってやばっもうこんな時間じゃないか!」

時計を確認した後、少年は走り出す

俺の名前は折原翔(おりはら かける)
転校して今日からこの桜花学園に通う高校2年生

翔「はぁ?やっと見えたって思ってたよりでかいな・・・」

そこには桜の木が左右に一直線に並び大きな一本道を作っている
そしてその先にはとてつもなく大きくて綺麗な校舎がたたずんでいる

翔「なんか凄いところに来てしまった・・・」

校門の前に立っていた翔はゆっくりと校舎へと歩み始める
ふと周りを見ていると明らかにおかしい
どう考えても男子が少なすぎるのである

?「かーけーるーっ」

大声で自分の名を叫ぶ男の声が聞こえふと振り返ると
こっちに飛び掛かってくる男子が目の前に現れた
それをひらりとかわすとその男子は地面に大の字で倒れた

?「いって?おいおいかわすなんてひどいじゃないか」
翔「そりゃ?いきなり飛び掛かられたら誰だってよけるさ」
?「まっいっかそれにしても久しぶりだな翔・・・」
翔「そうだな真也」

こいつの名前は木村真也(きむら しんや)
中学校の時の同級生で親友だ

真也「話したいことは色々あるがとりあえず学校行こうぜ」
翔「おう」

こうして俺は真也と共に校舎へと歩き始めた
そして真也とは校舎で別れ俺は職員室へ向かった
(それにしても中も綺麗だな・・・)
そんなことを考えているとすぐに職員室にたどりついた

翔「失礼します」

ドアを二回ノックして俺はドアを開けた

?「あなたが折原君ね。私は担任の篠田麻里子です、よろしく」
翔「よろしくお願いします」
麻里子「そんなにかしこまらなくてもいいわよ。それじゃあ早速教室に行きましょうか」
翔「はい」

俺は先生の後をついて行った
そして2-Bと書かれた教室の前で先生は立ち止まった

麻里子「じゃ呼ばれるまでここで待ってて」

俺がコクンと頷くと先生は教室に入っていった
ガラガラガラ

麻里子「はいみんなおはよう。今日は転校生が来てるから紹介しておくわね、じゃ入ってきて」

俺は深呼吸をしてドアに手をかけた

教室のドアを開けるとそこには40人くらいの生徒が座っていた
そして俺が先生の横に立つと

麻里子「じゃあまず自己紹介してもらおうか」
翔「初めまして折原翔と言います。青葉学園から転校してきましたよろしくお願いします」
麻里子「はいありがと、じゃあそこの一番奥の空いてる席に座って」

俺は一番奥の空いていた席に座った
横には顔の整ったいわゆる美人でおとなしそうな女の子が座っていた

翔「よろしく」

無言でぷいっと顔を背けられた
(もしかしてもう嫌われてるのか・・・)
そんなことを考えているのも束の間で
前に向き直るとそこには真也が座っていたのだ

真也「もしかして落ち込んでるのか?」

そう言い真也はニヤニヤしながらこちらを向いている
(こいつは本当に冷やかすのが好きだな・・・)

真也「まぁそんなに気にすんなよ、彼女は小嶋陽菜って言って大の人見知りだから
    あんまり男子とは話さないぜ。顔は可愛いんだけどな」
翔「へぇ?」

真也と話しているといつの間にか朝礼は終わっていた
すると真也の隣にいた女の子がこちらに歩いてきた

?「ねぇ、私大島優子って言うんだよろしく」
翔「よろしく」

右の親指を立ててニコッと笑いながら話しかけてきた
そして俺の横の席に座っていた小嶋さんの方を向き

優子「ほら陽菜も黙ってないで挨拶ぐらいしなよ」
陽菜「えぇ?いいよ」
優子「いいから、いいから」

そう言って大島さんは半ば強引に挨拶させようとする
そして恥ずかしそうに小嶋さんはこちらを向く

陽菜「小嶋陽菜です。よ、よろしく」

小さい声でそう言うと
すぐに前を向いてしまった

優子「ごめんねぇこの子人見知りだから」

手を合わせて俺に大島さんは言った
すると横から

真也「おいおいおい俺も話に混ぜてくれよ」
優子「うっさい真也!」
真也「なんだよいいじゃねーかよ俺と翔は親友なんだから」

そう言うと二人はガヤガヤと喧嘩し始めた
二人の喧嘩には入れる余地がなかった

翔「いつもこんなんなの?」
陽菜「・・・・・うん」

しばらく間を開けてまた小さい声で頷いた
そしてまたすぐにそっぽを向かれた
(まだ人見知り?やっぱ嫌われてんのかな・・・)
はぁとため息をつき辺りを見回してみた
真也以外中学校での知り合いはいないようだ
そして授業が終わり帰路につこうとすると

優子「ねぇねぇみんなで一緒に帰らない?」
翔「みんな?」
優子「うん、私と陽菜と折原君で。もっと話したいんだ」

ニコニコしながら話しかけてくる
小嶋さんはというと大島さんの後ろに隠れている
そして困った顔で大島さんに向かって

陽菜「二人で帰ろうよ?」
優子「いいじゃんその方がおもしろいでしょ」
陽菜「えぇ?」
翔「そんなに嫌だったらいいよ」

するとまた小嶋さんは後ろに隠れる

真也「何々、みんなで帰るの?じゃあ俺も」
優子「あんたはダメ!」
真也「いいだろ」

そしてまた二人の喧嘩が始まった
10分ほどして結局4人で帰ることになった
途中で女子2人と別れ
そして最後に真也と別れた
無事家に着くと疲れたせいか俺はすぐに寝てしまった


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