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カオス・ストーリー23

優子の物語
第21話

俺は彼女の口元に×印を作ってどうにか止めさせた。
「もうっ!///」
彼女は頬を膨らませサッとげた箱に行ってしまった。
「ちょっと!早くしないと1時間目始まっちゃうよっ」
優子は上履きに履きかえながら俺に向かって言う。
「わ・・・わかったよっ」
俺は彼女を追いかける様に中へ入っていった。

階段を昇り教室へ向かう。一週間ぶりなだけあってやはり懐かしさを感じてしまう。
優子が教室に入ったのを確認して俺も優子から少し遅れて教室に入った。

ガラッ

教室後ろの扉を横に開けるといつもと変わらないクラスメートがいる。しかし変わった事が2つあった。
俺の机の場所が違い一番後ろの窓側。そして俺の席の横に座っている少女は誰なのか。
そんなことを疑問に思いつつ席に向かう。
後ろの方から席に向かうとまず優子が廊下側の一番後ろにいて、
前田は教壇側の列の最前列で高橋はと言うと俺の前だ。
そんな事に驚きつつも席に座る。
「おはよう高橋」
俺はそう高橋に言うと高橋は笑顔になっていった。
「久しぶり孝輔くん!」
やっぱり学校だとキャラがちがうのかな?それとも・・・
すると横の席から声がした。
「あんたが孝輔君なん?」

こいつは誰?
俺は脳をフルにつかってこの娘が誰なのかを思いだそうとしたが、・・・無理だ・・・。
「あのさ、失礼なのは分かってるんだけど・・・君は誰?」
俺は恐縮しながら彼女に問いた。少し間があいて彼女はハァとため息を一度ついて俺に言った。
「そりゃあ知ってるわけあらへんよなぁー、エヘヘッ、私は山本彩。孝輔くんが停学中に転入してきたんよ。」
彼女はそう言って俺の肩をポンと叩き俺の机の上に座ってきた。大胆だ・・・。
「で転入してきた山本さんがなんで俺をしってるの?」
あまりにも謎だったので彼女に聞くと彼女は目で俺の前の席にいる少女の方を指した。
前田と楽しそうに話している少女・・・高橋だ。
高橋の方をみていると何回か目があって胸が少し騒いだ。
ちょっとしてから山本に「高橋?」と口パクで聞いてみると、うんと頷いた。

ガラッ

チャイムの予告もなしに先生が入ってくる。俺の知らない男のごつい先生だ。
なかなか俺の机の上から動こうとしない山本に今度は俺が先生が来たと顔で合図を送ると
彼女はサッと席に戻っていった。優子の方を見ると、鬼の形相で俺を睨んでいる。あぁ妬いちゃってんな、これ。

そんな優子に俺は手でまぁまぁとするとそっぽを向いてしまった。
黒板の方を見るとごつい先生が俺を手招きしている。
俺は席を立って教壇にいる先生のところへ足早に行く。
「お前が森か。・・・後で職員室・・・いや校長室に来い。話がある。」
「は、はい・・・」
近くで見るとなんだか死んだ目をしている。話はそれだけだったらしくて席に帰された。
そのままホームルームが終わり、俺は校長室へと向かった。
あれ?校長室って・・・あったあった♪
随分でかいドアだな。金持ちの家の玄関のような木製でずっしりしているドアにノックする。

コンコン

「入れ」
ごつい男じゃない・・・60近い男性の声・・・。
不安が身をよぎったが入らないと。
「失礼します・・・」

ガチャ

ドアをあけると目の前には二人の男がいる。
一人はだいぶ高そうないかにもお偉いさんが座るようなイスにすわっている。
その横に立つごつい先生。
この二人からはいかにも危ない匂いがする。
まずイスに座っている男が口を開く。
「お前を呼んだのにはそれなりに訳があってな・・・やってもらわなきゃいけない仕事があるんだよ。」
「はぁ?仕事?」
「おい!口を慎め!」

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