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優子の物語
第18話
あぁまずい・・・この顔って確か泣きそうな時の顔だったような・・・
『私夢なんて見てないもんっ///』
手をつないでない方の手をグーにして膝の上に置き
少し眼をウルッとさせながらこちらを見つめてくる。
『女の子らしくないやつだなー。あれか?本当は夢見てたんだけど
言えないようなのを見ちゃったみたいな?』
『・・・・・・ぅん///』
高橋は顔を真っ赤にして下を向いてしまった。
いったい何回顔真っ赤にするんだよ。そんなことをおもいつつ
そして高橋は俺の名前を寝言でつぶやいていたくせに
夢の内容を教えてくれないのはその夢がエロい夢だったのかそれとも俺と同じような・・・それはないか。
『そっかそっか高橋は俺に言えないような夢みてたのかぁ』
俺は頷きながらそして高橋の
顔をまじまじと見ながら言った。
『高橋はモテるからなぁ・・・家に来てることばれたら殺されちゃうな』
俺は高橋に俺がみた夢の内容を聞かれると悟って無理に話を変えた。
たぶん高橋の性格上俺の夢の内容を聞いたらものすごく心配させてしまうにちがいない・・・
『そっ・・・私なんかモテる訳ないじゃんっ///うるさいし可愛くないし・・・・キャッ!』
何故だろう・・・・・気がつくと俺は急に高橋を抱きしめていた。
『ごっ・・・ごめん』
俺は高橋に言ったが高橋は下を向きながら首を横に振ってくれた。
『そんなごめんなんて言わないで・・・うれしかったんだから///』
高橋は俺を見ながらそして笑顔で言ってくれた。
なんだろう・・・なんだか高橋に吸い込まれてしまう気がして
俺は壁に掛かってる時計に目をやった。
6時半・・・女の子にとっちゃそろそろな時間だろうと思う。
家の学校にも夜遊びで有名な板野って奴がいるけど話を聞くと毎日ラブホ通いらしい・・・。
まぁそんな話はさておき時間もそろそろだと感じた俺は高橋を帰すことに決めた。
『なぁ高橋・・・っ!』チュッふいに彼女に唇を奪われた・・・
優しいフレンチなキスで唇を離すとお互い見つめ合ってしまった。
『ごっ・・・ごめんっ///』
そういうと高橋は繋いでいた手を振り切り玄関を出ていってしまった。
『なっ・・・なんだったんだよ・・・』
一体さっきまでの時間は何だったんだ・・・
あれから結局俺はぼーっとしてしまっていて時刻は7時30分を過ぎている。
『まさかキスされるなんてなぁ・・・』
考えてもなかった事が起こってしまってから
まださっきのキスは本当だったのかなぁなんて思ってしまう。
今日昨日は俺の人生の中で一番忙しかったのではないだろうか?
高橋にばったり会ってニケツして、優子が泊まりにきて、優子とヤって、
前田の小包を開けて見ればまぁたまげたものが入ってたし、それから高橋が来て先程のキス・・・・
学校も停学中だし一週間はほとんどの友達に会えない。
『あぁ!どうしよっ!』
なにがなんだかわからなくなった俺は優子の声が無性に聞きたくなったから
携帯を開き、電話帳の‘大島優子’の電話番号にかけた。
プルルッー
『もしもーし』
『優子出るの早すぎやろ』
『だって電話くるだろうなーって思ってたからずっと携帯片手にもってたんだよ?』
『・・・ありがとな///』
『ちょっ///急になに改まっちゃってんのよ///』
『フフッ・・・なぁ優子・・・お・・・俺さぁやっぱり優子が一番好きみたいだよ』
『もっ・・・もう///私も孝輔が一番だよ』
『ちょっとねぇ、・・・優子が一番好きみたいってどうゆうことよ!?
私達付き合ってるのにどうゆうことよっ!?
まっ・・・まさか・・・う・・・浮気!?』
『浮気なんてしねぇーよ
一番っていうのは世界でって事だ・か・らっ!』
『本当かなぁー?まさか今日私が帰った後他の女の子とチョメチョメしたとか・・・』
『あぁ・・・えっとね優子が帰ってからいきなり高橋が家にきたかなぁ・・・』
『ほらぁもおっ!・・・えっ・・・たかみなが来たの?』
『うん』
『何でぇ?』
『お悩みごと相談みたいな感じ』
俺は考えた・・・ここで事実を言えば確実に高橋と優子の仲が悪くなる・・・
悩みごと相談とは言ったものの女の勘は刑事より鋭いって言うからなぁ
『どっちが相談したのよぉ?』
『もちろん高橋に決まってるだろっ。俺悩みごと無いもん♪』
『たかみな良い子だからねぇ・・・たくさん抱えてる事があるんだね、やっぱり』
『そりゃ嫌なこともあるわな・・・』
俺は優子にどうしても聞いておきたいことがあった。
『なぁ、優子・・・もし俺が明日死んだりしたらどうする?』
『えぇっ?・・・私にとって今孝輔といるこの瞬間が幸せすぎるから立ち直れなくなる』
裕子の物語
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