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カオス・ストーリー23

マジすか学園?B?
第33話

大島『お前どうしちまったんだよ!!』
小嶋『おかえり♪』
大島『おい!!!』
小嶋『フフフ・・・』
大島『くそぉ・・・』

小嶋が近付くのにつれて見えない物が大島にのし掛かる。
大島『ちくしょう・・・ちくしょう・・・』
大島の額に小嶋は手を当てた。
小嶋『フフフ・・・』
赤く染まった歯を見せながら小嶋は目を閉じた。

大島の記憶を覗く─


小嶋は目を閉じ上を向いている。
小嶋の脳内のビジョンには大島のこれまでの人生がダイジェスト映像のように流れていた。

同じ顔をした三人の女の子

せして離れていく。

老婆と少し大きくなった大島。

小嶋『見えた♪』
大島『なんだよ・・・』
小嶋『バイバイ・・・お姉ちゃん』
大島『ッ───』

小嶋の一言が大島の中で何度も何度も拡張されていく。

大島『辞めろぉぉぉッ!!!』
小嶋『フフフ・・・』

苦しむ大島の中を更に小嶋が覗き込む。

篠田『コリス!!!』
大島『うぁぁぁぁぁ///』
小嶋『見え────』


『あいつ・・・まだアダ名付けてねぇのによ・・・』


ズキンッ──
小嶋『痛ッ・・・』

小嶋はとっさに痛みから手を引いた。

大島『ぐぅッ・・・お前ッ・・・』
大島は今にも飛びそうな意識の中,小嶋の胸ぐらを掴んだ。

小嶋『痛ッ,,,,』
大島『お前・・・』

大島の頭の中ではまだ先程の小嶋の囁きが大音量で響いている。
あまりにも辛い思い出に自然と大粒の涙が大きな瞳から溢れる。

大島『お前・・・』

小嶋『イヤ・・・離して・・・離して!!!!』


大島『お前は・・・・』


小嶋『イヤ!!!イヤ!!!』
大島『お前は・・・・今日から・・・・今日からお前はトリゴヤだ!!!!』

小嶋『えッ・・・』

大島『約束したろ・・・アダ名・・・付けるって・・・』

小嶋『なんで・・・』

大島『なんでもくそも・・・ダチだからだろ・・・』

小嶋『ダチ・・・友達・・・』
大島『お前は今日から俺のダチだ・・・トリゴ・・・ヤ』

バタンッ───


力を使いきった大島はその場に倒れた。

小嶋『・・・・』


篠田『コリス!!!』
板野『あ・・・動ける・・・』
柏木『お前!!!』

動けるようになった柏木は小嶋に襲いかかった。


篠田『ブラック!!』
柏木『ッ───』
柏木は寸前で拳を止めた。

小嶋『私・・・何を・・・』
柏木『・・・・』

先程の小嶋はもう居なくなっていた。

柏木『お前・・・』

涙する小嶋を殴ることなど柏木にはできなかった。

――――――――――
小嶋『懐かしいなぁ・・・』

小嶋は♪マークのアクセサリーを手にとって見つめていた。


小嶋『やっぱり辞めておこう・・・うん//』

覚醒するつもりだった小嶋は引き返して部室へと戻っていった。

ラッパッパ四天王の絆が深くなったトリゴヤの覚醒とゲキカラの死闘──

ゲキカラの死闘が語られるのはまた違う機会。

ジュゥゥ―
指原『・・・・というわけやねん!!』
北原『いや!!おめぇが関西弁使うなよ!!!』
指原『ダメか?』
増田『イントネーションが違いすぎる・・・てかバカにしてる?』
瀬川『さすがにこの作戦は・・・』
仁藤『学ランにボコられてもええんか!?!?』
増田『ちょい待ちッ!!!バンジーがボケたらアカンがな!!!』
仁藤『わりぃ・・・最近出番無いからつい//』
小森『なんでやねん!!』
全員『・・・・・・・』
小森『・・・・・・・』
高城『先生やるの・・・か?』
瀬川『いやだけど・・・仕方がないよね・・・』
北原『おい,もうすぐ時間だぞ!!』
瀬川『はぁ・・・行きますか・・・』


瀬川と学ランの決闘の時間がやって来た。カシャン―
宮澤は屋上に一人で瀬川を待ち構えていた。
フリスクを噛み砕きながら首を回す。


宮澤『ちゃんと来たじゃねぇか・・・』
瀬川『こんにちは・・・』
宮澤『早速初めようぜ!!』
瀬川『ちょっと待ってください!!!』
宮澤『あぁ?』

イライラしだす宮澤。
今すぐにでもケンカを始めたくて仕方がない。

瀬川『決闘というわけでお互い正々堂々戦いましょう!!!』
宮澤『当たり前だ・・・正々堂々どっちかが倒れるまでやるんだよ!!!』

二人のやり取りは増田の台本通り進んでいた。
離れた場所で動く6つの影があった──

指原『こちらホルモンワン・・・ホルモンスリー応答せよどうぞー』
北原『こちらホルモンスリーホルモンワンどうぞー』
指原『ホルモンスリーホルモンフォー準備はいいか?』
仁藤『なぁ・・・この距離なんだし普通に話さねぇか?』
指原『・・・・やっぱり?』
高城『やっぱりじゃねぇよ・・・先生大丈夫かなぁ・・・』
増田『大丈夫大丈夫♪』
小森『コクンコクン』
ビシッ──
瀬川『じゃあ男同士正々堂々戦いましょう!!!』

瀬川は宮澤を指差して少し微笑んだ。
順調に増田の台本は進んでいた。


宮澤『なかなか良いこというじゃねぇかよ♪』
瀬川『さぁ・・・・よいしょよいしょ』
宮澤『なッ///何してんだよ!?!?//』
瀬川『何って・・・そりゃ男同士の戦いですから脱ぐでしょ』
宮澤『脱ぐ!!??』
瀬川は服を脱いでトランクス一丁になった。
瀬川『ここ散らかってますから裸足は無理ですね・・・靴は履いたままにしましょうか』
宮澤『ばッ//服着ろよ!!!』
瀬川『いやぁ・・・武器を隠し持っていたらダメですから・・・』
宮澤『んな§●?∩℃@///』
宮澤は顔を真っ赤にして瀬川から目を背ける。
瀬川『脱がないんですか?・・・"男"なのに』
宮澤『俺は男・・・だ』
瀬川『じゃあ脱ぎましょうよ・・・そんな女みたいにウジウジして』
宮澤『ばッ───』
宮澤は歯を食い縛った。
男だと言い張っても付いているものは付いているし付いていないものは付いていない。
宮澤『脱ぐ・・・・ぞ・・・』
瀬川『いやッ・・・無理なら無理でも・・・』
宮澤『あぁぁぁ///』
やけくそになった宮澤は学ランを脱いで空に投げた。

高城『ちょ・・・台本と違うじゃねぇかよ!!!』
増田『ありゃりゃ・・・』

増田の台本ではここで宮澤が服を脱げずに終わる予定だったが宮澤はやけくそに服を脱ぎ始めた。

瀬川『宮澤さん//ダメですよ!!!』
宮澤『うるせぇ・・・』
宮澤はズボンに手を掛けたがある理由から手をシャツに移した。
宮澤『俺は・・・俺は・・・男だ・・・』

ゆっくりとシャツを捲り上げていく。
綺麗なお腹が露になっていく。


瀬川((ちょッ・・・どうしたら///))

瀬川はチームホルモンに助けを求めた。
指原『が』
北原『ん』
仁藤『ば』
増田『れ』
小森『!』
瀬川((そんなぁ・・・))
高城『☆※★§●│?///』
高城は今にも止めに行きそうだったため5人に拘束されていた

宮澤『えぇいやけくそだぁ////』
瀬川『ぬあッ///』
宮澤の脱ぎたてのロングティーシャツが瀬川の顔に掛かった。

増田『おぉ!!!』
指原『学ランのヤツノーブラだぜ!!!おまけに貧乳!!』
全員『お前が言うな!!!』
指原『すいません・・・』


瀬川『前が見えん//』
瀬川は顔に絡まったシャツを取ろうとしたがそこに宮澤が突進しようとしていた。
宮澤『うぉぉぉ!!!』


北原『いやいやいや//反則だろ!!!』


バコーン───
瀬川『ぎゃぁぁぁぁ///』
瀬川は床に倒れ込んだ。
宮澤『はぁ・・・はぁ・・・俺の勝ちだな』
小さな乳房を晒したまま宮澤は瀬川の腹の上にのし掛かった。
瀬川『前が?見えないぃ・・・』

皆様もお気付きの通りやはり瀬川の身に羨ましいハプニングは起こってしまう・・・


宮澤『ほら・・・立てよ』
手を差し伸べる宮澤。少しだけ瀬川のことが気に入ったみたいだ。
瀬川『宮澤さん・・・』
前は見えないが宮澤が手を差し出してるのがわかった瀬川。ドラマのようにゆっくりと右手を宮澤に向ける。


そこから瀬川の記憶は飛んだ───次に瀬川が目を開けると見知らぬ天井の下にいた。
瀬川『痛ッ・・・あれ・・・ここは?』
高城『先生・・・大丈夫?』
瀬川『高城さん・・・』
高城『心配した・・・』
瀬川『イテテ・・・』
瀬川は起き上がって辺りを見回した。
散らかった部屋の中には年季の入った火鉢やガラクタが大量に置いてあった。
瀬川『ここ・・・』
高城『ここは俺たちの秘密基地だ・・・他校とかと全面戦争になる時に中継地点として使うんだ♪』
瀬川『みなさんは?』
高城『ホルモン買い出しに行ったよ・・・』
瀬川『そうですか・・・』
高城『先生・・・もう俺以外のヤツとエロいこと・・・しないでね』
瀬川『・・・・・』
瀬川は宮澤にエロいことをしてしまったのだと推測した。
瀬川『高城さん・・・』
高城『なッ・・・なんだよ//』
瀬川『僕・・・もう高城さんだけを・・・』
高城『先生・・・』
瀬川『好き・・・です//』
高城『俺ッ・・・私も・・・好き』

口と口とが徐々に近付いていく。

ガチャー
指原『アキチャ?!!!先生起きたかぁ!!!???』
高城『おッ・・・おう///』
瀬川『おきてます//』
仁藤『なんだ?二人とも顔真っ赤だぞ?』
瀬川『あは・・・あはははは///』
高城『ははッ//』
瀬川(可愛いッ──)

いつも肩に力が入っていた高城が初めて見せるリラックスした笑顔に瀬川の鼓動が早くなる。

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