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カオス・ストーリー23

AKB学園小説
第1話

真「ふぅ、やっと終わった。」

始業式がようやく終わった。そう、今日からボクはこの高校で新入生として
過ごしていくのだ。

健「よう、長かったな始業式。マジで校長ハナシなげーよ。」

コイツはボクの幼なじみ、性格はボクとはほとんど真逆だ。

真「寝てた奴が言う事じゃ無いけど」

健「そういう事いうなよー。また同じクラスで席も近いんだからさ」

真「お前といてもこれまでロクな事無かったじゃないか。
  また巻き込むつもりなら容赦なく殴るから。」

コイツはボクの事をどうしても周りの奴みたいに付き合わせたいらしい
ボクにはそんな気持ち、もう無いのに

健「まだあの子の事ひきずってんのか。もう1年以上もたってるんだ。
  もう忘れてもいいだろう。」

確かにそうだ。でもボクにとってあの出来事は・・・・

ガラガラ「全員席につけー。今からやることあるからな。」

健「じゃ、また後で」

ふぅ、やっと静かになった

?「ねぇ、そこのペンとってくれない」

真「うん、いいよ。」 「はい。」

?「ありがとう。えーと誰だっけ?」

真「須藤真。そっちは?」

み「私は高橋みなみ。マコト君ね、これからよろしくね。」

そう、この時からボクの生活は変わり始めたんだ。

み「でさ?その子がね、私の方みて大泣きしちゃったんだよー。」

健「マジでー。どんだけ怖い顔してたんだよ。」

み「そんな顔してないよー」

入学してから1週間が過ぎた。最近はこの二人と一緒にいる。基本しゃべる
のは二人ばっかだけど

健「なーどう思うよマコト?」

真「あぁそうなんじゃない」

み「絶対きいてなかったじゃん。なに考えてたんだよー」

真「聞いてたって」

健「いーや聞いてなかったね。どうせエロい事でも考えてたんだろー。」

み「マコト君そんな事考えてたの?」

真「そんな事考えてるのはケンジのほうだろ」

み「そうだよねー、マコト君そんなの考えなさそうだもん」

健「そうだよねって、オレそんな風に思われてんの」

こんなどうでもいい話して、何してんだろうって思うけど、たぶんこれが
高校生活なんだろうな

み「ねぇ突然なんだけど、メルアド交換しない?」

健「お!イイねそれ。とっととやろう、とっとと」

真「ボクは遠慮するよ」

み「え?なんで?別にいいじゃん。」

真「たいして意味は無いよ。ただいやなだけ」

み「うーーん・・・よしわかった。私がジャンケンで勝ったら交換ね。
  もし私が負けたら1つだけお願い何でも聞いてあげる。」

真「何でも?じゃコッチが勝ったらコイツの彼女になることね。」

み「よし、のったぁ!!」

健「よっしゃーー!マコト絶対勝てよ。」

み「じゃぁいくよ。」

  ジャーーンケーーン  ポン!!

み「やったぁ勝ったぁ」

健「くそーー」

真「・・・・」

み「じゃ、交換ね」

          ・
          ・
          ・
み「じゃぁまたねー。バイバイ」

健「オレはこっちだから、またな」

真「ただいま」

(プルルル プルルル)ん?高橋からメールだ

み「明日ついて来てほしいトコロあるんだけど。朝に学校前の駅に集合ね。」

真「はー、せっかくの休みを・・・」

この時、これから起こる出来事は、ボクにとって忘れられない物となる

み「ゴメーーン、まった?」

真「うん。13分」

み「そこは全然って言うとこでしょうが。まぁいっか、速く行こう」

朝からテンション高いな。

ーー ガタン ガタン ガタン ーー

み「けっこう乗ってるね人」

真「そりゃまだこんな時間だからね。ところで、どこに向かってるの」

み「え、あっちゃんの家だよ。言わなかった?」

真「言ってないよ。て言うかあっちゃんて誰?」

み「同じクラスの前田敦子ちゃんだよ。今日遊ぶ約束してたからさ、
  ついでにマコトくん達を紹介しようと思ったんだ。
  まぁケンじくんには用事があるって断られたけど」

あの野郎逃げたな。ボクも断っとけばよかった

み「ほらほら降りるよー」
             ・
             ・
             ・
             ・
み「さぁ着いたよ。ここがあっちゃんの家だよ。すごいでしょー」

真「うん、そうだね」

み「え!それだけ?こんなに大きいんだよ」

たしかに大きいけど、アイツの家と同じくらいだな

み「まぁいいや。(ピンポーン)あっちゃーん、たかみなが来たよ」

敦「開いてるから入って」

み「だって、入ろっか」

み「おじゃましまーす」 真「お邪魔します」

敦「あ、コッチコッチ」

ー敦子の部屋ー

み「えーと、まず紹介しないとね。同じクラスのマコト君、ホントは
  もう一人ケンジ君って言うのもつれてきたかったんだけど」

敦「知ってるよ。一回しゃべった事もあるし」

真「え、あるっけ」

敦「あるよー。ケンジといた時に話しかけたじゃん」

真「ゴメン、憶えてない」

敦「えーひどーい」

み「ホント、マコト君って人に興味もたないよね。ケンジ君は誰にでも
  話かけるのに」

敦「女の子にばっかだけどね」

み「そうそう」

ん?さっきから聞いてると・・もしかして

真「ねぇ、敦子さんってケンジの知り合い?」

敦「え、知り合いっていうか、幼なじみみたいな感じだけど。もしかして
  ケンジから聞いて無かった?」

み「聞いてないよー。マジで?」

真(そういうことか。ここにくるのがイヤで断ったのか)

こんな話をしながら30分くらい過ぎた時

み「ゴメン、ちょっと席はずすね」

敦「いいよ。気にせず行ってきて」

(ガチャ・・バタン)

さすがに初対面の人と2人きりは気まずいな

敦「あのさぁ、聞きたいことがあるんだけど、イイ?」

真「別にイイよ。何?」

敦「ケンジから聞いたんだけど、前の彼女が交通事故で亡くなったって
  本当?」

ケンジの野郎、なんでその事をしゃべったんだ

敦「それに、マコト君と帰ってる時にって・・・」

この会話がボクの心をまた動かす事になる

真「・・・うん、そうだよ。」

敦「本当だったんだ。なんでそんな事になったか、聞いてもいい?」

真「いいよ。ちょっと長くなるけど」

今思うと、何でこの事を話したのか。気まぐれだったのか、それとも
誰かに聞いてほしかったのか

真「中3になって少したった時だったんだ。ボクには中2の時から
  付き合ってた同期の彼女がいたんだけど、その子がどっか他の
  中学校に転校することになってね。その日が最後だったから、
  ボクの方から一緒に帰ろうって誘ったんだ。それで夜遅くまで
  家にも帰らず遊んでたんだ。でもさすがに帰らないといけない
  時間になったから、ボクが送っていったんだ。その帰り道に、
  自動車が後ろからぶつかって来たんだ。ボクと彼女の両方にぶ
  つかったんだけど、ボクの方はあばらと右腕の骨折だけですんだ
  けど、彼女はぶつかった後に頭を強く打ってしまって、病院に
  運ばれてる途中で息をひきとったんだ・・・」

敦「そうだったんだ。」

真「しかも、その後よく事情を聞いたらソイツ、無免許の上に、会社
  でも上手くいかなかったから、自殺目的で運転してたんだ。でも
  一人で死ぬのが怖かったからって、目の前にいたボク達を関係
  も無いのに巻き込んだんだ。」

気がつくとボクは涙を流しながら話してた

敦「つらかったんだね。ごめんね、嫌なこと思いださせて」

真「いや・・よかったよ。この事はこれまで健司以外の人に話せず
  にいたから。前田さんに話したらちょっとだけスッキリできたか
  ら。アリガトウ」

敦「そういってくれると嬉しいな。これからは私やたかみなもいる
  から、何でも話してね」

真「何でもは無理かな」

敦「えー。そこはうんって言ってもよかったのに」

ボクの涙は知らない内に止まっていて、気が楽になったからか、初めて
あったこの子の前で笑ってた。あの日からもう笑う事は無いと思って
いたのに

み「ただいま。ちょっと友達から電話きたからしゃべってたら、けっこう
  長くなっちゃって。で、何の話してたの?」

敦「たかみなには教えなーい。ね」

真「うん。高橋には関係ないからね」

み「あれ、私のいない間にけっこう仲良くなってる」

その後ボク達は帰る時間までずっとしゃべってた。

み「あっちゃんバイバイ。また明日」

敦「うんバイバイ。マコト君もバイバイ」

真「あ、うんバイバイ」

そうしてボクらは電車に乗って帰った。家に着くと、なんだか少しだけ
寂しかった。
でもそれが、ボクにとっては大きな変化だった

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