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カオス・ストーリー23

AKB48メンバーが中2の男の子とデート
第3話

篠田の後を歩いていると、篠田に質問をされた。
篠田:「ねぇ、隼くん?そのリュックに何が入ってるの?」
隼:「あ、これはローラー台です。自転車選手とかは雨が降ってると外で
練習できないから、これでトレーニングするんですよ。」
篠田:「ふ?ん・・・」
篠田が1つの扉を開けた。
篠田:「この部屋は男性は立ち入り禁止だから、覚えておいてね。
隼くんはこの廊下の突き当たりの右の扉に入って待っててね。」
ここで一旦、篠田とは別れて言われたとおりに廊下をあるいた。
篠田のいうとおり、突き当りの右には扉があった。
隼:(さぁ、やるぞ・・・)
隼がドアノブに手を掛けて回したときだった。自分から扉を開ける前に
隼に誰かがぶつかった。
峯岸:「イタたた・・・ん?大丈夫!?」
隼:「うぅ・・・何とか・・・」
ロードバイクは扉の数メートル手前においておいたので被害は無かった。
峯岸:「おはようございます!私、峯岸みなみです!」
隼:「元気ですね。それよりこの部屋は・・・?」
峯岸:「ここはAKB48のライブ会場だよ!覚えておいてね☆」
前田:「男の子ってやっぱり大きんだね・・・」
隼:「へっ?」
峯岸:「まずは入って!マネージャーさん?」

隼が目の当たりにしたもの、それは巨大なホールだった。
隼:「!!!!!!!!!!!!!!」
峯岸:「あれ?大きすぎてびっくりした?」
峯岸はなんともないようだ。しかし、隼にとっては大きすぎる。
ボーッ、としている間に他のメンバーたちも続々と入ってくる。
篠田:「やっぱりビックリしてた・・・その顔もカワイイんだけど・・・」
河西:「チユウ♪カッコいいマネージャーチユウ♪」
高橋:「もう!ボーっとしてないで、自己紹介したら!?」
秋元P:「まあ、そう焦るな。まずはこのホールに慣れてもらわないとな」
前田:「じゃあ、私がマネージャー連れてこのホールを案内してきます!」
板野:「え?っ?ともが行きたい??」
隼:「じゃ、じゃあ2人に案内お願いします・・・」
秋元P:「よし、前田・板野頼んだぞ」
板野:「手ぇつなごぉよぉ、マネージャーさん♪」
前田:「それなら私も?」
2人に両手をつながれる隼は少しドキドキしていた。
隼:(女の人に手繋がれたの初めてだから、ドキドキするなぁ・・・)
板野:「ともより身長高い人がともは好きなのぉ?」
隼:「はっ?へっ?」
前田:「マネージャーさん、ここがファンの人の出入り口です。
ライブのときは混むから気をつけてください。」
隼:「今の時期だと前田さんのほうがマネージャーだと思いますが・・・」
前田:「ありがと♪もしドラのこと知ってたんだぁ」
隼:「まぁ、なかやんさんが声優やってたのもありますし、暇なときは
もしドラ読んでましたから・・・」
板野:「うぅ、とももお話したぃ?」
隼:「えっ、あ、ごめんなさい・・・」
前田:「落ち込んだときの顔もカワイイ?♪」
秋元P:「おい!時間が無いぞ!」
前田:「すいませ?ん!いま行きま?す!」
隼も焦って走り出す。どうやらこの2人よりは足は速いようだ。
秋元P:「じゃあ、自己紹介をしてくれ!」
隼:「みなさん、おはようございます!この度、新規マネージャーとなりました
川崎隼です!みなさんをサポートするので、よろしくお願いします!」
メンバーから拍手が送られた。
秋元P:「では早速だが仕事に取り掛かってもらう!隼くんはメンバーに
仕事を聞きながらやってくれ!よし、頼むぞ!!」

メンバーたちが、ステージへ上り始める。
とりあえず隼は、聞きやすい人物に仕事を聞いていた。
隼:「あの、篠田さん。仕事って何をすればいいのか教えてください!」
篠田:「そうねぇ、今日はステージでライブ練習があるからアドバイスを
言ってくれればいいかな?」
隼:「分かりました。練習、頑張ってください!」
篠田:「・・・・ありがと」
曲は「ポニーテールとシュシュ」だった。
高橋:「はい、ごくろうさま!マネージャー、どうですか?」
隼:「えと、始めて見たんですがやっぱり凄いですね。
ダンスとかもそろっているんです。・・・けど」
高橋:「どうかしたの?」
隼:「あの、麻友さんが後ろに隠れた瞬間に表情が暗くなってたんです。
僕がいた辺りからは少ししか見えないから良いとしても、少し上に行ったら
モロ見えだと思います。そこだけです。」
一気に会場が静まる。その直後だった。泣き声が聞こえた。
宮澤:「まゆゆぅ、そんなに泣かないでよぉ。ねっ?」
麻友:「だってぇ、もっと優しくしてくれるマネージャーさんだと思ったのにぃ
結構辛口コメントなんだもん・・・うぇぇぇぇぇん」
隼:(ヤバ!ちょっと言い過ぎたかなぁ・・・)
麻友:「マネージャーさんのバカァ!嫌い!!」
隼:「・・・・・・・・・・・・・・」
宮澤:「ちょっ、まゆゆ!言い過ぎだよ!ごめんね、マネージャー・・・さん?」
宮澤が言い終えようとしたころには、隼は半泣きだった。
隼:「ごめんなさい・・・・僕のせいで、こんな空気に・・・・・」
高橋:「大丈夫だよぉ!」
隼:「・・・・やっぱり僕は邪魔者なのか・・・・」
高橋:「えっ?それどーいう意味!?待って隼くん!?」
隼はライブ会場を出ていた。苦しくてしょうがなかった。
隼:「ク・・・ソ・・・・・!俺のせいで・・・・・・・!」
泣いていた。気づかれないように声を殺して泣いていた。
追って来た高橋は、声をかけることが出来ずにいた。
そのまま見ているのも苦しくて、会場へ戻った。
前田:「たかみな!・・・・隼くんは・・・・・・?」
高橋:「泣いてたよ・・・・・・全部、自分の責任だって・・・」
板野:「慰めてあげたいけど、なんて声を掛けたらいいのか・・・・」
その時だった。怒鳴り声のような声が聞こえた。
秋元P:「ヤメろぉ!!!!!!!!!!!!!」
メンバー達が声が聞こえた楽屋に戻ると、そこには信じられない光景が
待っていた。
秋元P:「高橋!ちょっと来い!」
高橋が恐る恐る近づくと、隼の左手首を見せられた。
高橋:「・・・・・・・・・・・リストカット・・・・・・・・」
メンバー全員が驚きの表情を見せた。
高橋:「何で・・・・・なんでこんな事を・・・・・・・?」
隼:「・・・・・・・僕は中学校に居たときからいじめを受けていたんです。
誰にも相談できなくて、それでリストカットをしました・・・・・」
無数にキズが付いた隼の左手首を、高橋は見ていられなかった。
立ち上がり、隼を優しく抱きしめた。
高橋:「ココにはいるじゃない・・・!何でも話を聞いてくれる仲間が!
・・・・・もう大丈夫だよ。隼君は1人じゃない。」
隼:「うっ・・・・ぐっ・・・・・・・・・」
泣き始めた隼の頭を高橋は優しく撫でていた。
篠田:「苦しかったんだね。悲しい過去があるのを知らずに私たちは
声をかけていたんだ・・・・・・自分が情けない・・・・・・」
篠田も隼に近寄り、ぎゅっと抱きしめていた。

秋元P:「高橋、すまないが私は出張に行かなければならない。
後は・・・頼んだぞ・・・!」
秋元は急いでいるらしく、高橋の返答を待たずに楽屋を出て行った。
宮澤:「ねぇ、マネージャーさんはまゆゆのファンの事を思って言ってくれたと
思うんだ。だから、バカって言ったこと謝ろう・・・ね?」
大島:「佐江の言うとおり・・・だと優子も思うの。謝ろうよ」
隼:「グスッ、いいですよ・・・謝らなくて・・・・・全部僕の責任なんですから」
麻友:「・・・・・・バカって言って、ごめんなさい・・・。」
麻友も隼を、優しく抱きしめた。隼が顔を上げる。泣いてはいないようだ。
隼:「仕事に、戻りましょう。ファンの皆さんのために・・・・」
篠田:「ホントに単純なんだから・・・・・・」
高橋と篠田と手を握ったまま、会場へ戻る。
高橋:「まゆゆ、さっきマネージャーが言ったこと注意してね!」
麻友:「了解!がんばりまゆゆ♪」
隼はさっき立っていたポイントで、ローラー台を回しながら練習を見ることにした。
高橋:「マネージャー、今のはどうでしたか?」
隼:「麻友さんも笑顔で楽しくやっていたので良いと思います。
あと、1曲歌い終わるたびに水分補給を必ずして下さい!以上です。」
篠田:「今日はもう終わりなんだけど、マネージャー・・・誰の家に泊める?」
大島:「ゴメン・・・優子は今日、お客さんが来るから・・・・」
板野:「ともも泊めたいのは山々なんだけど、妹が来るから・・・」
篠田:「ハァ・・・私の家しか無いみたいね・・・」
隼:「・・・・・・すいません・・・・・」
篠田:「何を謝ってるんだか・・・・久しぶりの獲物ね・・・・」
隼の地獄が始まろうとしていた。

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