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カオス・ストーリー23

Meeting and parting…
第1話

2011年 4月――

母「篤斗?!起きなさいよ!」
篤斗「(うるせぇなぁ…)今何時??」
母「もう6時よ!」
篤斗「嘘!?マジかよ!」

布団から急いで出て下に降りるとすでに朝ご飯が用意されていた。

篤斗「何でもっと早く起こしてくれなかったんだよ!」
母「起こしたわよ!30分前からずっと呼んでたよ!」
篤斗「マ、マジか…」
母「マジだよ!」

何故、俺がこんなに急いでいるかというと…

今日は待ちに待った?高校の入学式があるからだ。

しかも、俺は新入生代表の挨拶を任されてしまった。

それなのに遅刻なんてあり得ない…

急いで仕度を済ませて家を出た。

北上学園高校――

篤斗「はぁ…はぁ…な、なんとか間に合ったぞ…」

今日から3年間通う北上学園高校。

ちなみに今は8時55分…

集合時間は9時なのでギリギリ間に合った。

すぐさま体育館に入って自分の席を探す。

篤斗「え?と…俺は1組だから…」
??「お?い!篤斗!」

聞き覚えのある声で誰かが俺の名前を呼んでいる…

すぐさま振り返ると親友の和樹が手を振っていた。

篤斗「おぉ!和樹!」
和樹「よぉ!お前も北学だったのか!」
篤斗「まぁな!それより俺の席ってここ?」
和樹「もしかして1組?」
篤斗「そうだけど?」
和樹「一緒じゃねぇか!名簿番号は30だから…ここだな!」
篤斗「和樹の前じゃん!ラッキ?」

こうして親友と会って順調なスタートがきれたと思っていたが…

神様は俺にいきなり試練を与える…
教頭「それでは入学式を開会致します」

午前9時10分…

10分遅れたが入学式が始まった。

教頭「校歌斉唱…」

もちろん俺達は歌詞をしらないので在校生が歌う。

教頭「続きまして校長の挨拶です」

5分後…

校長の話が終わり次は新入生の挨拶…

教頭「続きまして、新入生の挨拶です…新入生代表松下篤斗君!」
篤斗「はい!」

俺はマイクスタンドのある所に着いて

内ポケットから原稿を取り出すはずだった…

篤斗「(あれ?あれれ??あれあれ??)…」
和樹「ん?どうしたんだ?」
教頭「松下君?大丈夫ですか?」
篤斗「だ、大丈夫です…(汗)」

大丈夫な訳が無い…

「すみません、無理です…」なんて言ったらどうなるか…

無理を承知でとりあえずアドリブでチャレンジしてみた。

10分後…

教頭「松下君、ありがとうございました」

途中、何度か詰まったが最後まで言い切れた…

その後は順調に進んでいき無事に入学式が終わった…

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