LaZoo掲示板
/
カオス・ストーリー2
/
3
優子の物語
第10話
孝輔 『お・・・怒ってるの?』
優子 『ふんっ!』
そっぽを向いてしまった優子。
(きっと優子は俺にかまってほしいんだろうな)
孝輔 『何で怒ってるんだよぉ』
俺は優子の制服の裾をつかみながら聞いた。
優子 『で、あっちゃんと二人で屋上でなにしてたのよぉ!?』
孝輔 『ただ話してただけだって!本当に何もなかったから!』
優子 『分かったよぉ!でも今日あっちゃんと一緒に帰るんでしょ?』
優子はしょげながら聞いてくる。
孝輔 『うん、まぁ・・・』
俺もしょげる。
優子 『私も一緒はだめだよね?』
孝輔 『前田がどういうかわからんからなぁ・・・今日家泊まっちゃうか?』
冗談で言ったつもりだった。
優子 『えっ///行っていいの?』
孝輔 『いいけどさぁ、詳しいことはメールするわっ』
チャイムが鳴ったので教室に帰った。
それから授業がおわり放課後がきて停学を言い渡された。
門の前で待つ前田。
孝輔 『行こうぜ、前田!』
敦子の手を取り二人でゆっくり歩いていく。
桜並木の下を二人で歩いた。
敦子がベンチに座ろうと言うので、二人で座った。
やっべぇ、何話そうか・・・)
少し戸惑う俺。
敦子 『あのさぁ・・・孝輔君』
孝輔 『ん!どうした?』
敦子 『これ貰ってくれないかな?』
孝輔 『んん?これなに!?』
俺は小さな可愛らしい小包を渡された。
敦子 『内緒///今開けちゃだめだよ? 』
孝輔 『何でだよー!人間の本能的にそう言われると早く見たくなるんだけど!』
敦子 『あはは///孝輔君面白いね。でも中は見ちゃだめだよ!』
それから俺と前田は2時間位話した。昨日のテレビのこととか夢だとかいっぱい話して、盛り上がった。
前田を家まで送って俺は携帯を開いた。
『新着メール25件』
孝輔 『はぁ?優子か?』
予感は外れ、すべて母からだった。どうやら優子が母の所へ来ているらしい。
孝輔 『しゃあねぇ、優子迎えに行くとするか!』
(で・・・これはなんなんだろう・・・)
孝輔は自分の部屋の机の上においてある前田から貰った小包を見て思っていた。
孝輔 『中身見たいけど、優子を迎えに行かなきゃなっ!』
部屋を出てアパートをでる孝輔・・・
父と二人暮らしだが、父はいつも朝帰りなのでぶっちゃけ一人暮らしみたいなもんだ。
俺が前に住んでた家は歩いて20分くらいしたところにある。
(優子に電話しておくか・・・)
プルルルッ
ガチャッ
優子 『もしもし、孝輔ぇ?』
孝輔 『あぁ、そうだよ!今から20分くらいでそっち行くから待ってろよ!』
優子 『わ・・・わかったよ///』
ブチッ
ツーッツーッツーッ
(なんであんな事言っちまったんだろ・・・・)
『泊まるかっ?』なんて言って後悔している孝輔なのだった・・・・
孝輔 『さぁ、行くか!』
美しい星空を見ながら歩いていく・・・
歩いて行くと踏切に見覚えのある顔がボツンと一人下を向き電柱に寄りかかってる・・・
(あれっ?あいつなんでこんなとこに一人でいるんだ?あいつん家ここらへんじゃねぇだろ?)
その娘を孝輔はずっと距離をおいて見ていたが流石にその娘は俺に気づいた。
NEXT
TOPへ戻る
LaZoo掲示板
/
カオス・ストーリー2
/
3
トップ
総合テキスト投稿&無料HP作成
(C)
Chaos-File.jp