ストーカー
たけぞう
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―あの事件は今から一年前の夏に起きた― 当時17歳で高二の高瀬麻依は陸上部だ。今日も夏休みにもかかわらず部活で帰りが遅くなってしまう。夏とはいえ薄暗い路地は気味がいいものではない毎日通い慣れているがやはりまいはまわりをキョロキョロしながら家路に着く。 やっとの思いで家の前まで着いた麻依は、ホッとしながらマンションの階段を上がろうとしたその矢先だった 「あのー…高瀬さん、ですよね?」低い声が麻依の足を止める。「えっ?は、はいそうですけど…。」麻依が答えると男はニヤーと不適な笑みを漏らしながら「僕向かいのマンションに越してきました堂島といいます。よろしく」背がひくく猫背のその男、堂島はまたニヤリと笑うと手を差し出してきた。麻依は「こちらこそよろしくお願いします」というと差し出された手に自分の手を持っていく。堂島はその手を強く握りしめまたニヤッと微笑むとその場を立ち去った。まいはプルプルと身震いをしながらマンションに上がって行く。自分の部屋に入り開けっ放しのカーテンを閉めようと窓によると向かいのマンションが見えた。その瞬間麻依はびくっとと震える。 堂島が眼を大きく見開き満面の笑みを浮かべながらこちらを凝視していた! 麻依はバッとカーテンを締めハァハァいいながら崩れ落ちる。「なんなのよあいつ!」 その日を境に堂島は麻依が家をでるときや帰ってくるときはかならず向かいから見ている。 しかししばらくそのようなことがつづきまいもだんだんきにならなくなりまたそれ以上のことは何もしてこない堂島をまったく気にならなくなってきた。 そんなある日麻依は彼氏の津田幹也(もとや)の家にお泊りすることになった二十歳の幹也はアパートで一人暮らしをしている。麻依は両親に友達の家にとまると定番の嘘をつき幹也の家に行く。「まってたよ。入って。」幹也は笑顔で麻依を招き入れる。「お邪魔しまーす」と照れ臭そうにいいながら麻依がアパートにあがっていく。
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