雨の日から始まった

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俺は雨の日には絶望を感じるようになっていた。

しかし、そんな俺にも遂に幸せが舞い降りてきた！なんと雨の日に『彼女』ができた！その『彼女』は俺と同じ学校で一個下の後輩で、学校のアイドル的存在の女の子だった。

その日から雨の日の不幸はパッタリと止み、俺は幸せだった。

その時の俺の顔をまわりの人が見れば、『うわっ、なんて幸せそうな顔をしてるんだ…！』と思っただろう。

そう。今日という日が来るまでは…。

「別にいいんだよ…。俺が触っただけで物が壊れたり、人の目の前で俺自身に恥ずかしい事が起こったり、財布を落としたり。そんな事はもう慣れたからよ…。だけどよ、今日はあんまりじゃねぇか…。俺が一体何をしたんだよ…。彼女が出来て調子乗ってたからなのか…？はぁぁぁぁぁ（溜息）」

誰か聞いてるワケでもないのに、ずぶ濡れになりながらも一人ごちてみた。

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