詩織のアンダースコート(下)

きのした詩織

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ショーツの次は、ブラジャーもチェック。背中に手が入り、形状を確認する。

シンプルで刺繍もないブラジャー。
触って面白いの?

どうでもいいけど、アンダースコートのお尻、しまいたいんだけど。

金網に囲まれたコートでチラッなら平気だけど、静止画として鑑賞されるのは恥ずかしいよ。
スマホの保存版にしていいからさぁ。

そう提案しようと思ったら、
私は腰から抱え起こされられ、床に立たされた。
姿見でお尻が隠れたことを確認する。

彼が私を抱きしめる。
彼のハグは、乳房が圧迫されて気持ちいい。私も手を彼の背中に回す。

ただし、彼の手は私のお尻をおさえている。こっちは微妙な感覚になる。
何か、もっとエッチなことをされるような予感がした。
──────────
5:「ああー、ん、んん」

私は身をよじる。
ロープがきしむ。

私は、天井から逆さ吊りされていた。

いきなりの急展開。

チラリズム、お尻丸出しときて、彼も限界だったらしい。

逆さ吊りにしたいという彼の要求には驚いたが、信じて、承知した。
今まで、危険なことをしたことが一度もないのも事実だから。

上半身は裸。
スコートは裏返り、へそが見えていた。
アンダースコートは天地逆だが、完全な形を見せていた。

アンダースコートは、その目的ゆえに意外と大きいのだ。
限定的なチラリならかわいいが、完全無欠な外形には萌え要素はない(と思う)。

私は姿見に映る、異様な形になったおっぱいが恥ずかしくて、手で覆った。

人間を逆さ吊りできる時間は短い。

短期集中で、私のお尻は責められた。

「ああ、あ、あ、あ、うん、う、あん、ああん、うん」

手が入ってきて蹂躙するが、決して脱がされなかった。

──────────

降ろされてからは、さすがに休憩が必要だった。フラフラとベッドに倒れこむ。

ただし、その間に、彼は私を全裸にし、自分も全裸になった。

ここはベッドの上。
まもなくセックスになるのだ、
と思っていたら、

彼が何か言ってきた。

逆さ吊りしたい。

素っ裸で。

片足だけで。


冗談じゃない。

私は聞こえないふりをした。
──────────
(終)


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