不細工な二人
折原浩平
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「俺は早起きが割と苦手な方だ」
そんな世迷い事を言っていたのはいつの頃だっただろうか。
そんな自身の愚かさ加減に気付いたのがつい3ヶ月前。
ふと目覚めたのはベッドの中。
己の恋人とはこれほどまでに愛らしい寝顔をしていたのかとこの瞬間に悟る俺。
ついつい三、四時間程度見入ってしまったのは付き合い始めて間もない恋人諸君ならば理解して頂けるものと思ういやむしろ理解して下さい。
今日も焦げ臭い朝が始まる。
下着の上に柄物エプロン翻し、今朝方調合された炭をガリガリと削ぎ落とす。
先程まで確かに目玉焼きだったそれは、私が用足ししている間に如何様な進化の過程を辿ったのか、似ても似つかない(しかも食えない)代物へと変貌を遂げていた。
生命の神秘について思考を巡ら(現実逃避)し、黒煙漂う室内静かに佇みながら。
「さぁ、今日のメニューは何になるかな…」
そんな事を呟いた。
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