愉快犯

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第２話
【繋がり】

哲学的な話で“決定論”という仮説が存在する。

これは総ての事象は、その事象が起きる以前から決定しているという世界観の一つである。

その中の因果的決定論によると事象の原因となる事象もまた単なる結果に過ぎないため、原因と結果は因果律に支配されている。つまり、未来は過去・現在によって規定されているということになる。

そこで総ての事象の第１原因となる神、造物主デミウルゴスを当てはめるとなると…

神が誕生した時点で天地が創造され、人類が誕生するということも既に決定されたものであり、自分が此処にいるのも決定されていたこととなる。

しかし、神は“この世界”そのものであり、神の有り様が世界の有り様という考え方が存在する。

するとどうなる？

第１原因から始まった原因と結果の連鎖は、第１原因であるデミウルゴスの意志によって決定されていたと考えられないだろうか？

そしてこれから起こす事象も自らの意志であり、神の意志である…

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