大嫌いの大好き

みかん

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私はこのメールを見たとき何か不思議な感覚になった。


“絶対に何かが起こる”そう私は直感的に思った。


だけど、私はそう思いたくなかった。


だけど聞きたい…。


人間はなんて愚かなんだろう…。


私は絵梨に返事を打っていた。

[3/31木23:49
To:絵梨
件:non title
はぁ?い。分かったよ…。じゃあ分からないことがあったら教えてよ!!
『hands』かぁ。いいよねぇ?。私も好きだよ!!

ねぇ…何?絵梨?]
このメールを打っているときは、お母さんから「寝なさい」と言われていた。
だから私は毛布に潜って送信のボタンを押した。


私は布団の中にいるということもあり、いつの間にか寝ていた。


ピカピカ…。
ケータイが暗い部屋の中で光っている。
【Eメール受信 絵梨】
画面にはそう表示してある。


「起きなさい。春。今日は遊びに行くんでしょ?」
「うっ、う?ん…」私はお母さんから起こされた。

ケータイを見ると1件受信の文字。

私は寝ぼけながらもメールを開いた。

[4/ 1金0:30
From:絵梨
件:non title
私、春奈のこと大嫌いなんだ。]

私は頭の中が真っ白になった。
眠気の一瞬にして吹き飛んで、ケータイの小さい画面をじっと見ていた。

ウソだ…私の一番の友達の絵梨がそんなこと言うはずない…。信じたくない。これは夢なんだ…。

何度も何度もそう思った。だけど夢ではなくて、現実の話だった。

私は無意識のうちに絵梨にメールを送っていた。

[私が昨日寝オチしたから?もしそうだったら謝るから。ごめんなさい。何で嫌いなの?理由を言ってよ!!私絵梨が嫌なところ直すからさ!!だからずっと友達でいてよ。]

重い足取りで朝食を済ませて、服を着替えに行く。

ケータイを見ても絵梨からは返事がなく、その代わりに鈴からメールが来ていた。

[4/ 1木7:36
From:すず
件:今日は…
今日は10時に学校に集合ね☆]

たったそれだけか…私は今それどこではないのに…

[うん。分かった。]
と短い返事を打った。頭の中は絵梨のことでいっぱいだった。今日…絵梨と逢うんだ…。

時間はすぐに過ぎた。

「おはよ?みんな元気にしてた?」いつもと変わらない絵梨。
「おはよう…。」やっぱり私はお邪魔かな…。

私たちのぎこちなさに気づいたのは桃香だった。

「どーしたの?絵梨と何かあったの?春奈大丈夫?」と桃香が私に言った。

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