THE TOWER
騎羅
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#31
【王国げえむ】
個人の意志とは反して、食糧が仁の下に集められた。
固形食糧は均等に分けたものの飲料はカップを回し飲みという形。
手中には回りに回ったカップ。
「いただきます」
嫌悪感を示すように周りを見回し、修吾はそれを口にする。
吐き気すら感じてしまう。
この重苦しい空気もだ。
しかし、この不条理なお遊びだけじゃない、この嫌悪感は
全員の様子を見て、早々と仁は口を開く。
「そろそろ行こう…以前みたいにリミットもあるかわからない」
「しゅっぱーつ!」
それに呼応してかディスプレイが設置した場所に次へ繋がる扉が現れる。
それからというものの螺旋を下る間、響くのはあの兄妹にも見えなくもない二人の会話のみ。
その他は、不安にかられ沈黙を突き通すか分けられた食糧に何故か希望を見いだして喰らうくらいのものだ。
「とおーちゃーく!」
その先は安易に予想がついてる。
ディスプレイがあるだけの部屋。
寧ろ、それがその後の展開を煽る役割も果たしてるのだろう。
例の如く、一同ディスプレイの前へ
しかし、いつもと違う真面目な文体で表す内容。
〔テレビは離れて見ましょう〕
それでも、人の気を逆撫でするにも程がある演出。
そして、これからも
童話のアニメに使われそうな安っぽい音楽が何処からか流れ出す。
下手なクレヨン画にのせて
『昔々、とある国に二人の王様が存在してました。その国は二つに仕切られ、二つの世界が存在していたのです。』
『一人は国民一人ひとりの声に耳を傾ける王様。』
『王様を嫌う国民など一人もいません。』
『もう一人は我が儘に政を行う王様。』
『しかし、末路は分かりきったものでした。』
『国民は堪えきれず、クーデターの狼煙をあげることに。その先は言うまでありません。』
とか言いつつ、一瞬見せた無惨に人の形を為してない写真がどれだけのダメージを与えただろう。
〔お分かりになられたでしょうか?皆様には擬似王国ゲームをやっていただきます。〕
擬似王国ゲーム-
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