3
「じゃ、ご返杯。」
私もグラスを受け取る。
「仲直り?」
だんなさんに聞かれて、返事の代わりにグラスをあけた。
食事は楽しく進んだ。
私は昼間にお風呂を済ませてある。
だんなさんがお風呂に入ってる間に後片付けをした。
それから二人でテレビを見るともなしに見た。
「そろそろ寝よか?」
だんなさんが少し探りを入れるように聞く。
「ん・・・」
私は曖昧に返事をしてみた。
「今日は一緒に寝るやろ?」
含みのある言いかた。
少し期待しちゃう。
「うん・・・」
なるべく悟られないように、テレビやエアコンのスイッチを切りながら、素っ気なく返事をした。
二人で寝室に向かう。
ちょっとどきどきしながら、深く布団をかぶってみる。
「眠い?」
背中越しにだんなさんが聞く。
「なんで?」
振り向きながら答えた。
そのまま手を捕まれ、カチャリという音がなった。
私の右手首に、銀色のわっかが光る。
「・・・ぁ・・・」
これはおもちゃの手錠。
二人でアブノーマルな遊びをはじめてから、だんなさんがこういうものを、どこからか見つけて買ってくるようになった。
右手は手際よくベッドポストに繋がれた。