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「じゃ、ご返杯。」

私もグラスを受け取る。

「仲直り?」

だんなさんに聞かれて、返事の代わりにグラスをあけた。
食事は楽しく進んだ。
私は昼間にお風呂を済ませてある。
だんなさんがお風呂に入ってる間に後片付けをした。
それから二人でテレビを見るともなしに見た。

「そろそろ寝よか?」

だんなさんが少し探りを入れるように聞く。

「ん・・・」

私は曖昧に返事をしてみた。

「今日は一緒に寝るやろ?」

含みのある言いかた。
少し期待しちゃう。

「うん・・・」

なるべく悟られないように、テレビやエアコンのスイッチを切りながら、素っ気なく返事をした。
二人で寝室に向かう。
ちょっとどきどきしながら、深く布団をかぶってみる。

「眠い?」

背中越しにだんなさんが聞く。

「なんで?」

振り向きながら答えた。
そのまま手を捕まれ、カチャリという音がなった。
私の右手首に、銀色のわっかが光る。

「・・・ぁ・・・」

これはおもちゃの手錠。
二人でアブノーマルな遊びをはじめてから、だんなさんがこういうものを、どこからか見つけて買ってくるようになった。
右手は手際よくベッドポストに繋がれた。

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