3
彼氏がバイトから帰ってきたんだ。
ぼんやりとする頭で耳をすますと、シャワーの音がする。
シャワーを済ませて、彼氏も寝にくるだろうし、もう一眠りしよう。
私はそう思ってうとうとしはじめた。
しばらくすると今度は、ドライヤーの音で目が覚めた。
「おかえり?」
半分くらいしか起きてない頭でそう言って、再び目を閉じる。
眠い私にお構い無しで、彼氏が意気揚々としゃべりだす。
「俺、バレンタインにほしいもの決めた!」
少し興味を惹かれてしまい、私はうっすらと目をあけた。
彼氏は布団にもぐりこんできた。
腕枕をしてくれる。
「俺のリクエスト、きいてくれる?」
「ものによるよ。
あんまり高いものは無理だし。」
彼氏がにんまりと笑った。
「大丈夫。
お金はかかんないから。」
お金のかからないプレゼントってなんだろう。
「お前、高校のときの制服持ってる?
バレンタインに、それ探しだして着てほしいんだ・・・」
私は思わず顔を歪めた。
趣味の悪い。
こういうのコスプレっていうの?
「やだ。」
つい本音が出てしまった。
「私と付き合うの飽きてきたの?
そんな変態っぽいことしないと、もう興奮しないの?
そこまで私らマンネリしてる?」