?由依との奏で?
第20話
翔太郎「俺は…、俺は、昔…、尊敬してた先輩の女の子を寝取っちゃったんだ…。」
俺は由依に過去の過ちを話してしまった…。
ついに、俺の隠していた秘密が、由依に明らかになってしまうその時が来てしまった。
由依「えっ…」
由依は動揺を隠せなかった…。
俺は由依の方を向き、話を続けた。
翔太郎「このことを知っているのは、俺と被害者の子と…もうひとりの先輩しか知らないけど…。
俺はとある先輩から被害者の女の子が俺のことを好きだって聞いて、浮かれていたんだ…。」
苦い、苦しい、つらい…。
自分の過去の過ちを大好きな人に話すのは本当につらい。
それで、俺はその女の子に迫った…。
女の子は当時付き合ってたやつがいてさ、それがまたすごいいい人でさ…
でも俺にはそんなこと関係なくって、ある日、俺はその女の子を連れだした。
もちろん半ば無理やりだし、驚かれたし、嫌がられたしで散々だったわけ。
ただ俺は馬鹿みたいにしつこく迫った。
そうしてその女の子が負けて、俺と一度だけデートすることになったんだけど、そこで俺はフライングしちゃったわけ。
俺は人目が付きにくいホテルにその女の子と入った。
行為がおわって、俺たちがホテルを出ると、そこには俺のこととその女の子をよく知ってる先輩がいてさ…。
俺はその先輩に追及された。そして俺はこう言われた。「黙っていてほしければ、言うことをきけ、と…
俺は地獄のような日々を過ごした…。
本当に地獄だったよ…。自分でまいた種とはいえさ、尊敬する人の彼女と寝たなんて絶対に知られたくなかったし…。
だけど、その先輩は、しゃべっちゃったんだ。その尊敬する人に。
そのあとはまぁ、殴られたし、罵倒されたし、ひどいもんだったけど、俺はただやられるしかなかった…。悪いのは自分だからさ。
結局、その人たちは卒業して、女の子は人が変わっちまった…。
そうして俺は由依に出会った。
すごく幸せだった…。
けども、俺は不安になった。
俺が幸せになっていいのか?俺は罪を背負っていかなきゃいけないんじゃないか?俺は由依を不幸にしないか?
そう思うと俺は怖くなった…。
結局、由依にもどこか仮面をつけて付き合ってたってことさ…。
軽蔑したろう?」
俺の話を由依はじっと、俺の目を見つめて聞いていた…。
その眼は、どこか悲しげで、でもどこか強さと決心を感じさせる、不思議な眼だった…。
すべてを話し終えて、俺はふっと息を吐いた。
(終わったな…)
俺はそう思っていた。
ふいに俺の唇に何かが当たった。
そして近くには由依のいい匂いがする。
俺は今何が起こっているのかを理解するのに、そう時間はかからなかった…
由依は俺にキスをしていた。
それは快感を得るためのキスではなく、ただ唇が触れ合うだけのものだった。
しかし俺には、それは素晴らしい快感であった。
唇の感触が離れると、由依が震える声で言った。
由依「それだけ…?」
翔太郎「え…?」
由依「それだけでうちが嫌いになるって思ってたん?」
翔太郎「だって…、俺は…」
由依「誰も幸せになったらあかん人なんておらんねんで? それやったら、苦しくても、苦しくても、耐えて幸せにならなあかん!」
俺は涙を流しながら一言一言をかみしめるように俺に語りかける由依を見ていた。
由依は続けた。
由依「翔太郎のやったことと翔太郎が幸せになることは別やろ? それともうちと翔太郎の気持ちはその程度のモノやったんか?」
翔太郎「俺は…、俺は…」
俺は自分の気持ちに正直になることにした。
翔太郎「俺は、由依と一緒にいたい…」
俺の返事を聞いて、由依はにっこり笑った。
由依「それでええんよ? 最初っから…そうしてくれたらうちも…素直になれたのに…」
俺は由依の言葉の一部が気になって、聞き返した。
翔太郎「由依は…なんかあったの?」
由依の顔が暗闇なのに紅潮して見えた。
由依「うち…翔太郎と…」
由依が再び俺にすり寄ってくる。
熱い…。由依の体がかなり熱くなっているのを感じた。
翔太郎「ゆ、由依?」
この後の展開は想像に難くない。そのまま部屋にあるベッドに…インって感じだろう。
由依「んぁぁぁぁ! もう、皆まで言えへん!」
体の火照りが激しくなる。
俺のスイッチが入った。
翔太郎「由依の口から、聞かせてほしい…」
由依ははっとした表情をした。
由依「もうっ 翔太郎!!!」
ちょっと恥ずかしそうに、けれどもちょっと嬉しそうに見えた。
翔太郎「聞かせてよ?」
由依「翔太郎、しよ?//」
ついに俺と由依が関係を持つ…
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