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カオス・ストーリー2
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?由依との奏で?
第4話
俺は今日起こったことにかなり動揺していた。落ち着け、落ち着けと自分自身に言い聞かせる…落ち着け、落ち着け…
由依「翔太郎君?」
翔太郎「うわあああああああああ!!!!!」
白状します。今俺は今世紀最大級の驚きを感じました。
由依「え、なんかごめんな」
翔太郎「えぇっ、あ、いや…こっちこそなんか叫んじゃってごめん。」
由依「バス停で会うって、うちらなんかバスと縁でもあるんかな?(笑)」
翔太郎「えっ」
ふっと見たら学校前のバス停に俺は来ていた。部活終わりにしては中途半端な時間なので、横山と俺しかいない。横山はきょとんとした表情で俺を見つめていた。
翔太郎「あ、ああそうかもしれないな(笑)そういえば、今日はどうしてこんな時間に?」
由依「優子ちゃんにいろいろ案内してもらって、部活を見させてもらって…。」
翔太郎「優子かぁ…。確かにあいつなら振り回しそうだね。女バス入るの?」
由依「まだわからへんけど…、うち、歌がすきやねん。せやから…まだ考え中♪」
俺は由依ちゃんのとの会話をしながらずっとドキドキしていた。何故だろう…。有華と付き合った時とはまた違うドキドキに俺は襲われていた。
由依「ねぇ、聞いてんの?」
翔太郎「えっああ、ごめん。なんだっけ?」
由依「もう、イケズやなぁ…。なんか翔太郎君、朝となんか雰囲気変わったなって思って。」
翔太郎「えっ、そうかな…って、今日あったばかりだよね?」
由依「うん。でもなんか翔太郎君って昔から友達みたいな感じがすんねん。」
翔太郎「そっか…なんか不思議だね。」
由依「せやから…なんとなく。」
そうこうしているうちにバスがやってきて、俺たちはバスに乗り込んだ。
俺と由依ちゃんはバスの後方の座席に座った。本当に新学期早々からいろんなことがありすぎて頭の中がぐちゃぐちゃだ。バスが発車してしばらくたったとき、ふと隣を見てみると…そこには由依ちゃんの美しすぎる寝顔があった。勝手な妄想だが、いきなりの転校と初日からの遅刻など、かなりの緊張と疲れが溜まっていたのであろう。俺は、その寝顔を堪能していた…。
翔太郎「あ、由依ちゃんってどこでバス降りんのかな?」
俺は寝顔を堪能しつつ、今度は寝起きを堪能することに決めた。
翔太郎「由依ちゃん?」
由依「ふぁい?ん…ッ」
翔太郎「お疲れのところごめんね?どこのバス停で降りんのかな?」
由依「えっ、3丁目やけど…?」
3丁目、それは…
俺の降りるバス停!!!!!?
翔太郎「あ、ああじゃあ、次のバス停で降りなきゃだね。」
由依「そうやね(笑)なんか挙動不審なんやけど?」
翔太郎「いやっ、なんでもないよ!!!気のせい気のせい!!!」
由依「…?」
そうしてバスは3丁目まで到着し、俺たちはバスを降りた。
由依「なんやぁ、翔太郎君も3丁目やったんやね?」
翔太郎「うん、ぶっちゃけさっきは驚いちゃってさ…」
由依「翔太郎君もかわいいとこあるんねんな♪」
翔太郎「照れるじゃん…」
そんな会話をしているうちに由依ちゃんの家の前にたどり着いた。
由依「ほなね?」
翔太郎「じゃあね。また明日!!!」
そういって俺たちは別れた。
夜道をニヤつきながら歩く俺がいた…。
ガチャ、「ただいまー」
珠理奈「おっかえりー♪」
帰ってきた俺を一番最初に出迎えたのは珠理奈だった。
珠理奈「今日のごはんは焼き魚だって?!!!」
翔太郎「まじか?」
珠理奈「なんだよ、そっけないな?。まぁ、いっか。もうちょっとでできるらしいから待っててね!!!」
翔太郎「わかった」
そういって俺は二階の自分の部屋へ向かった。
部屋に入るが早いか、慌ただしい今日を更に慌ただしくするメールが俺の元へ届いていた…。
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