優子の物語_第11話
優子の物語
第11話

? 『孝輔くんっ!』

ぼーっとしている俺に近づいてきて上目使いで声をかけてくる。

孝輔 『おっ・・・ようっ///』

(見つかっちまった・・・どうしようww)

孝輔 『高橋ん家ここらへんだったっけ?』

みなみ 『うぅん///違うけど・・・なんか今日はここにいたら誰かに会える気がしてさっ///ところで孝輔くんはなんでいるの?』

孝輔 『なんでって・・・俺ん家ここら辺だし・・まぁこれから優子迎えに行くんだけどね』

みなみ 『ラブラブだねっ!』

笑顔が可愛い。

みなみ 『近くまで一緒に行っちゃ・・・・・だめ?』

(えっ///)
動揺する孝輔は高橋の周りをキョロキョロし始めた。

孝輔 『近くってどこの近くだよ!?』
みなみ『えっ///それは・・・そのぉ・・・ま・・・前の孝輔くん家の近くってことなんだけど・・・・やっぱりだめ?』

もじもじする高橋。

(私何言ってるんだろう?こんなこと言ってOKされるはずないじゃん///孝輔くんには優子がいるし・・・)

孝輔 『家の近くいたって何もないぜ?こんな夜遅くに一人で帰っても危ねぇしな・・・・高橋ん家遠いんだし送ってこうか?』
みなみ『えっ///悪いよそんなぁ・・・優子待ってるんでしょぉ?』
孝輔 『優子には遅れるって連絡しておくから平気だよ!ちょっと待ってろな!』

数分すると孝輔は自転車に乗ってきた。

孝輔 『高橋っ!待たせてごめん!まぁ今からチャリで送ってくからさ後ろ乗ってくれない?』
みなみ 『私が乗っていいの?』
孝輔 『もちろん!』
みなみ『えへっ///お言葉に甘えちゃおうかな///』

高橋が後ろに乗る。ニケツってやつだな、これ。

孝輔 『ちゃんと捕まってろよな!』
みなみ 『うん!』

みなみは孝輔の温もりを感じながら孝輔に抱きついていた。
(孝輔君あったかい・・・)

ずっとこのままで孝輔の優しさに包まれたい・・・高橋はそう思っていた。
できれば今は優子の所にも行って欲しくない・・・
ともかく高橋はこのまま時が止まればいいと思った。

孝輔 『なぁ高橋、どうして人って誰かを愛すんだろうな?』
みなみ 『えっ///愛す?///』
孝輔 『そうだよ///』
みなみ 『えっ?・・・何でだろうね・・・も・・・もしかしたらその人を守りたいとか守ってもらいたいとかそんな気持ちがそうさせるんじゃないかな?///』

孝輔を強く強く抱きしめる高橋・・・

孝輔 『そっか、・・・高橋にはそんな人いるか?あぁなんつーの?あのぉ・・・守ってもらいたいとかさぁ・・・』
みなみ 『うぅん・・・どうだろ・・・でも・・・私が思うその人にはもう大切な人がいてさぁ・・・苦しいんだよぉ、私・・・』

家が近づいてくる・・・

高橋は俺の背中で泣いていた・・・・
(高橋・・・泣いてんのか?・・・・・そういえば、もうすぐで高橋ん家のマンションだな・・・)

孝輔 『苦しいのかぁ・・・じゃあさ今度俺に話してくれないか?』
みなみ 『ふぇ?///』

泣いていたせいか反応がやけに鈍い。

孝輔 『いいか!?』
みなみ 『でも・・・こ・・孝輔くんに迷惑かかっちゃうし・・・(孝輔くんのことでな悩んでるのにそんなこと出来るわけないじゃん!)』
孝輔 『迷惑なんて掛かるかよ!・・・まぁ停学中は学校で会えないから・・・誰かに会いたい・・・つか悩んでる高橋を放っておけねぇだろ!』
みなみ 『て・・・停学?』
孝輔 『うん・・・まぁいろいろあってな・・・暇だったら会いにでもきてくれよ』

高橋はそんな孝輔の些細な優しさに触れてますます離れたくなくなってしまった

キィッ

マンションの前に着いた。
高橋は孝輔に行って欲しくなかった。

自転車から降りる二人。

孝輔 『じゃあな!またなんかあったらメールしてくれればいいからな!』

高橋は自転車に乗ろうとした孝輔に後ろから抱きついた。

みなみ 『行っちゃやだよぉ・・・一週間も会えないなんて辛いよぉ・・・』
高橋の言葉に少し驚いた孝輔だったが

孝輔 『だから・・・・その・・・・逢いにきてもいいって言ってるじゃん!』
みなみ 『グス・・・でも・・・孝輔君には優子がいるんだよ?そんな事したら優子が・・・』

孝輔の背中抱きつき泣きながら話す高橋。

孝輔 『話すくらいなら大丈夫だろ?』

孝輔は高橋の方に振り返って高橋を軽く抱きしめた。

みなみ 『でも・・・』
孝輔 『まぁ、ともかく話したくなったら連絡しろよ!つーか、そろそろ時間やばくねぇか?親御さん心配してるだろ?』
みなみ 『うん・・・(まだ一緒にいたいよぉ・・・)』

孝輔の胸に顔をうずめる高橋。そんな高橋を見て思ったのか孝輔は言った。

孝輔 『大丈夫だよっ!ぜってー会えるから!そんな心配すんなって!』

高橋を強く抱きしめた。

孝輔 『そんな泣くなよー!・・ったく泣き虫だなぁ・・・』

孝輔は高橋を少し離して高橋の頭を撫でてやった。

孝輔 『じゃあ・・・またな///』
みなみ 『うん・・・・バイバイ』

高橋は自転車に乗ろうとする孝輔に手を振る。孝輔も手を振り返した。

孝輔 『(服が濡れちった・・まぁいっか・・で何で高橋は抱きついてきたんだ?』



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